鈴木雅光の「奔放自在」

アクティブ型投資信託を買う前に・・・

2024/01/18

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投資信託は、パッシブ型とアクティブ型の2つに大別されます。パッシブ型は株価インデックスに連動し、アクティブ型は高いリターンを目指しますが、リスクもあります。アクティブ型を選ぶ際には、過去5年間の運用成績と資金の動向を注意深く調査することが重要です。運用哲学も大事ですが、まずは実績と資金の流れを確認しましょう。

投資信託は運用スタイルの違いによって2種類に大別できます。パッシブ型とアクティブ型です。

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パッシブ型とは、日経225平均株価やS&P500など、国内外の株価インデックスと同等の運用成績を目標にして運用される投資信託です。大半は株価や債券のインデックスに連動するタイプであることから、「インデックス型」と呼ばれることもあります。

対してアクティブ型は、パッシブ型のように運用成績を何かに連動させることなく、ただひたすら高い運用成績を目指して運用されます。多くのアクティブ型投資信託は、ベンチマークと称される一種の目標値を定め、それを上回るリターンの実現を目指します。

ベンチマークは、株式に投資するアクティブ型投資信託なら、日経225平均株価や東証株価指数、S&P500といった株価インデックスが用いられます。たとえば日経225平均株価が1年間で10%値上がりした場合、アクティブ型投資信託は同じ期間の運用で、10%を超えるリターンの実現を目指すのです。

こうした特性から、一般的に「アクティブ型投資信託は高いリターンが期待できる」といった誤解を生みがちですが、決してそうではありません。常にベンチマーク対比で高いリターンの実現を目指すということは、逆にベンチマークよりも低いリターンにしかならないことも、十分に起りえるのです。

成績の良いアクティブ型投資信託を選ぶことができれば、ベンチマーク対比でより高いリターンが期待できるので何も問題はないのですが、問題はベンチマークに劣後したリターンしか得られないアクティブ型投資信託を選んでしまうリスクがあるということです。

このリスクを避けたいという人は、最初からパッシブ型投資信託を選びましょう。パッシブ型投資信託は、同じインデックスを連動目標とするものであれば、運用会社や運用者が違ったとしても、ほぼ同じリターンが実現します。もちろん、パッシブ型投資信託でも多少、リターンに差が生じますが、その差は基本的に微々たるものです。つまりパッシブ型投資信託は、当たりはずれが小さいと言えます。

これに対してアクティブ型投資信託は、仮に同じ資産クラスに投資するとしても、運用会社や運用者が違うと、運用成績には結構な差が生じてきます。たとえば同じ日本株を組み入れて運用する投資信託でも、運用会社や運用者によって当たりはずれが結構大きくなるのです。

当然、アクティブ型投資信託を購入するに際しては、外れの運用会社、あるいは運用者を選びたくないのが普通です。

しかし、どの運用会社・運用者が優秀なのかを判断する材料がありません。こうしたなかで投資信託を選ぶのは、まさに「当たるも八卦」です。

では、どうすれば良いのでしょうか。

一番大事なのは、運用してから間もないアクティブ型投資信託は、絶対に買わないことです。過去の運用成績が全く出ていないようなアクティブ型投資信託を買うのは、ギャンブルをしているようなものです。最低でも5年の運用成績を持っているなかから選ぶようにして下さい。

なぜ5年なのか、ということですが、これは景気のサイクルがおおむね5年程度だからです。

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基本的に景気が良い時、株価は上昇しますし、景気が悪化すると株価は下落します。それを5年のなかでサイクルを描くのですから、景気の良い時と悪い時のそれぞれの局面で、投資信託の運用成績が、ベンチマークに対して上回っているのか、それとも下回っているのかをチェックするのです。当然、ベンチマークに対比して高いリターンを実現している投資信託を選ぶべきでしょう。

もうひとつは、資金の出入りをチェックします。パッシブ型投資信託の場合は、多少資金の出入りがあったとしても、運用成績に大きな影響を及ぼすことはないのですが、アクティブ型投資信託の場合は、資金の流出入が運用成績に大きく影響する傾向が見られます。

特に資金流出が続いてしまうと、運用者は解約資金を捻出するために、ポートフォリオに組み入れられた銘柄を売却せざるを得なくなります。中には今後の運用成績を支える優良な銘柄もあるでしょうが、それも売却しなければならないとなったら、リターンの向上が期待しにくくなります。

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また、資金が流入し続けていれば、株価が急落したとしても、安い株価で買い増すことができます。でも、資金流出が続いてしまうと、そのようなことも出来なくなります。結果、運用成績がじり貧を辿ってしまう恐れが生じてしまうのです。

資金の流出入は、アクティブ型投資信託の運用成績を支える重要な要素であると考えて下さい。

アクティブ型投資信託を購入する場合、よくファンドの運用哲学などを重視するという意見があります。もちろん、それも大事なことですが、それ以前に過去の運用成績がどうなのか、資金の流出入はどうなっているのかということの方がはるかに重要です。それらをクリアしたうえで、運用哲学に賛同できるかどうかを考えるべきでしょう。


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