若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

今回こそ米株の天井

2024/09/06

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9月3日レイバー・デイ明けのNY株式市場は、SP500 が2.1%、NASDAQ総合が3.3%の急落となった。

NYダウはそれでも1.5%の下落にとどまっている。

米国株式市場は、基本的に、2006年からgrowth株(主にハイテクーNASDAQ)対value 株(ブルーチップーNYダウ)の株価比率すなわちGV相対株価が上昇を24年7月まで上昇を続けてきた。そのGV相対株価が、天井をつけて急落したのが、7月11日から8月5日にむけてのNASDAQの18671から15708への15.8%の急落である。

その後FRB議長パウェルの、ジャクソンホール談話による、利下げ確定の話、あるいは8月28日のNVIDIAの決算発表に向けて、相対価格は急速に戻したが、決算発表後は、決して7月の高値には届かず、9月に入って、相対価格は急落を見せている。

問題はこの7月11日の相対価格の水準は、2000年3月の相対価格の水準とほぼ並ぶ水準であった。

2000年3月はいわゆる第1次ITバブルの頂点である。ということは今回はその史上最高水準のITバブル時と並ぶ、growth 株の大天井であったことが考えられる。

今回はAI特にNVIDIAの上昇が米国株全体を押し上げた、第2次ITバブルということが出来よう。

なぜ今回の下げが本格的な下げの始まりといえるかというと、相場が天井をつけるときは、まず間違いなく、SP500とナスダック、あるいはNYダウが違うときに高値を付けることである。

第1次ITバブルの時はNYダウは高値2000年1月14日、ナスダック2000年3月10日、SP500、3月24日とそれぞれ違うタイミングで高値を付けている。

今回はナスダック 7月11日、SP500 7月16日、NYダウ 8月30日、とそれぞれ違う日に天井をつけている。

それが株式全体の大天井の形である。そのNYダウの新高値、7月18日の高値41376ドルを超える41585ドルを8月30日につけることにより大天井の形成が完成したのである。

それが証拠に翌営業日の9月3日に相場は急落して、大天井形成を宣言している。

今週は雇用統計、再来週はFOMCとイベントはあるが、相場の形は既に決まったので、いろいろなイベントをこなしながら、相場は急落する時間帯に入ったものと見ている。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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