若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

大統領選も黄金比率!?

2024/08/16

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米国大統領選挙が82日後と迫ってきている。

民主党のカマラ・ハリスの勢いが止まらない。

全国の投票者の好感度の競争でも、トランプを抜き始めている。

大事なスウィング・ステートの中でも最重要な、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルバニアの3州で、いずれもハリス50に対し、トランプ46と4ポイントほど差をつけている。(NYタイムズ)選挙ラリーに集まる聴衆の数も、民主党のハリス・ウオルズコンビの、デトロイトの集会には1万5千人の聴衆が集まったといわれている。

トランプの唯一の強みである集客力でトランプを凌駕する勢いに、トランプは、この聴衆の数はAIを使ったフェイクであると、無根拠の言説を弄して、防戦している。

圧勝を確信していた1か月前のトランプが、この1か月の突如の民主党の大盛り上がりに焦りを見せていることは確かである。

もともとあまりポリシー人間でないトランプはこうなると、選挙集会で、ハリスの個人攻撃に徹すること、とても口に出せないような汚い言葉で悪口雑言を弄することで対抗している。

その結果大統領としてのテンペラメント(気性)にかけるという議論が出て人気を落とすことになる。

それで8月15日には側近の書いたポリシー論を記者会見1時間半ほどしゃべったが、ただ読むだけで面白くも可笑しくもなかった。

一部のメディアは2020年はバイデンが、全国でトランプを総得票で、7百万票の差をつけて破ったが今回の選挙ではハリスがトランプを10百万票以上の差をつけて圧勝するのではないかとの見方も
出ている。

最近の民主党の議論の中には、ハリスがもし当選したときに、トランプがそれを認めない可能性があるとして警戒する動きが強まっている。

1か月前まではその議論は具体性を持たなかったが、ここにきてのハリスの躍進で、ハリスが勝った場合どうやって、トランプのごり押しを防ぐかという対策も民主党は練り始めている。

共和党は選挙そのもので、民主党ベースが投票しにくいような選挙法を州議会で通過させるなど、露骨な選挙干渉を行っているが、もし選挙に負けたら、今度は訴訟作戦で投票者の意思を、ひっくり返そうという2重の構えである。

なぜハリスが急に躍進し始めたかを考えてみると、過去16年ごとに民主党が大統領選を制していることが分かる。1944年トルーマン、1960年ケネディー、1976年カーター、1992年クリントン、2008年オバマと黄金律16年のインタバルで民主党が勝つべきタイミングであったのが今年である。にもかかわらず、バイデンは必敗の形であった。

それがハリスに変わったことで、本来の民主党勝利の日柄が顕現してきたということだろう。そう考えるとバイデン退陣はまさに乾坤の一擲の逆転ホームランだったのだろう。

ハリスの資質に疑問を投げかける人もいるが、とりあえず大統領選には勝ちそうだ。偉大な大統領になるかどうかは自信がないが、トランプの暴走を止めることが出来れば、人類社会への貢献度は高い。

トランプが負ければ、アメリカも捨てたものではない。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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