若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

民主党の危機:バイデンの行動が招く未来

2024/07/12

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米国大統領選挙で民主党のバイデン降ろしの風が強まっている。

問題は降ろすにしてもバイデンが動意しないとうまくいかない。

バイデンの言動を見ていると、どうしようもない80過ぎの頑固親父が周りの連中から無能呼ばわりされて頭にきて、ますます意地になって大統領の椅子にしがみつくという、悪いパターンになりつつある。

バイデンがしがみつくと大統領の椅子は遠くなるだろう。

事態がこうなるのは予想されたのに、無理にバイデンを推してきたDNC(民主党本部)の幹部の責
任は重い。昨年からほとんどバイデンは選挙運動もせず、あまり外部に、彼の動向を見せないよう
にしてきたDNCは、当然バイデンが外部に出て行動すると彼の老齢による衰えが露呈するとみてい
たからであろう。

それがここにきてだれの目にも明らかになったにもかかわらず、DNCの幹部はバイデン一本で押し
てきている。

かれらは投票者のバイデンに対する不安を全然くみ取っていない。

このままでは座して選挙に敗北するほか、上院、下院も負けてしまいそうだ。

トランプ大統領という最低の状況に追い込まれるのは不可避だろう。

長くもない余生の4年間をまたあのトランプの顔を見ながら過ごすのは勘弁してほしい。

誰かバイデンを説得する人はいないのか。絶望的な状況から脱却する希望が持てない。

11月の選挙はトランプが勝って、最低の大統領になることはまず間違いないだろう。

その場合、米国株価は暴落し、トランプの当選に異を唱えることとなりそうだ。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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