介入の効果如何にや
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この5月1日近辺から流れが変わるものとして、ドル・円を考えていた。
前回の円最高値2011年10月31日の75円53銭からの短月162カ月の最終日が4月26日であったからである。
相場は見事に4月29日に160円の高値を見た。その後の介入で5月1日には一時153円台まで見ている。
世の中は介入では流れが変わらないとの見方がもっぱらである。
思い出すのは1985年9月のプラザ合意の後の円高である。
今回と違ってG7の協調介入であったが、介入前238円の相場が220円台まで下がったが、当時の証券会社の連中などは、絶好のドル買いのチャンスなどといっていた。
筆者はチャートを研究していたので、この介入はドル高三尊のネックラインを切ったので、160円まではいくという考えだった。当時、東京銀行会長は元財務官の柏木さんであったが、ちょうどNYに出張中でお呼びを受け、お話をした。筆者が160円まで行くと申し上げると、”君、200円は大蔵省が切らせないよ”とおっしゃった。こっちは一介の次長だったので畏れ多かったが、”お言葉ですが、大蔵省では相場は止められません“と申し上げた。
案の定相場は、88年1月には121円までの円高になり、ようやく止まった。240円が半分になった。
相場は介入があろうがなかろうが、止まるときは止まるのである。
今回は明らかに介入だが、介入だから円安が止まらないというのは間違いである。
162カ月目の節目の日柄で相場が転換しようとしているところに介入が出たと考えるべきだろう。
なぜ相場が転換したのかということを介入の所為にして、だから効果がないという人々は、経験不足である。要は転換したことが大事なので、介入はどうでもよいのだ。
今回もこれでドル・円相場は天井を付けたと思われる。相場は天井をつければ、今度は下がる材料がいくらでも出てくる、それが米国株の暴落ではないかと考えている。
2028年に向けての大幅円高が進行するはずである。
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