雇用統計前日、株下落の理由
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3月14日付の本コラムでNY株はいつまで上がり続けるのかと申し上げて、このような馬鹿げた株高が続くはずはないと申し上げていた。ウォール・ストリートのいい所どりのナラティブなど聞いていた馬鹿らしくなる。金利が下げるから株高だ、金利が上がるのは景気が良いから株高だ。要するに何があっても株高だという言うものである。
今回の株高の崩壊は2000年1-3月の第1次ITバブル(ドットコム・バブル)から黄金律95.5四半期23.875年の日柄を経過、ドットコム・バブルのシンクロ現象がはじまったものである。
第2次ITバブル現象である。前回のテーマはインターネット、今回のテーマはAIである。
無限の可能性を秘めたAI に株式市場が過剰反応ものである。
タイミングが丁度23.875年で24年弱というのも美しい。
今回は3月雇用統計の発表4月5日を待たずに、相場は崩壊に転じた。
それもFRB のパウェル議長の発言を【利下げ急がず】などと無理に曲解して、材料を作り出したものである。雇用統計の前日にNYダウが500ドル以上の下げを演じて、自壊した。
これすなわち、雇用統計に関係なく、相場は崩壊寸前であったということである。
筆者の計算では前回の米国大恐慌ボトム1932年7月の40ドルからの44年1カ月(176四半期)の1976年9月の天井1026ドルからの天井が今回のシンクロ現象である。なぜなら1976年
9月の天井からの相場暴落は1980年3月24日の安値729ドルまで続く。
この1980年3月24日は大恐慌ボトム1932年7月8日からの47.75年(95.5÷2)の日柄であったからである。
すなわち大恐慌底値から1976年9月44年2カ月かけて1026ドルまで上昇した相場はそこで力尽きて、大恐慌底からの47.75年の1980年3月の729ドルまで反落した。これが前回の47.75年のドラマであった。
今回はその1980年3月の729ドルから始まり44.0年の2024年3月まで無理やり相場を押し上げ、そこから次の47.75年である2028年第1四半期(1980年3月の底値からの47.75年)に向けて、相場が大きく落ちるというパターンをたどることになる。
つまりその2028年の相場の大底は1932年7月8日の大恐慌底値40ドルからの95.5年目の2028年第1四半期に向けて、第2次大恐慌の底値を見に行く形になるだろう。
これ等はすべて黄金律95.5に規定されている相場の動きである。
1980年3月に終わった第1次大恐慌サイクルから44年を経過して、2024年3月に第2次大恐慌サイクルのピークを見て、今度は第2次大恐慌サイクルのボトムを1980年3月からの47.75年のタイミングである2028年に向けて形成しに行く構えである。それは第1次大恐慌サイクルのボトムからの95.5年目に実現するということになる。
44年上げた相場が47.75年即ちこれから3年9カ月にわたって暴落するのである。
パウェル議長云々の話ではない。黄金律の運命なのである。
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