アイオワ州共和予備選の刺激
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いよいよ米国大統領選挙が予備選挙の段階に入りだした。
1月15日に行われた、アイオワ州のコーカス(党員集会)でとりあえずトランプが51%の得票で
、21%のデサンティス、19%のニッキー・ヘイリーがそれに続いた。
NYタイムズは、トランプの地滑り的大勝と報じたが、何が地滑りなのかわからない。
アイオワ州は人口全米31位の3.2百万人の州である。その党員大会に参加したのは11万人で、その
51%をトランプが獲得した。11万人は同州の共和党登録者数の15%にも満たない。
当日アイオワは最高気温華氏4度(摂氏-16度)の厳しい寒さで、党員の参加率が悪かったといわ
れている。3.2百万人のうちの5万票を取ったのが地滑りなのか?
当然NYタイムズはリベラルなので、トランプの勝利に警鐘を鳴らしたということではあるが、それ
にしてもそれほど大騒ぎすることなのか、疑問である。
続いて1月23日にはニューハンプシャー州で予備選挙が実施される。
この州は全米人口42位、1.4百万である。この人たちの投票行為が、米国総人口3億3千5百万の運
命をある程度左右するというのは全く変な制度である。昔は党の大統領候補は密室で決められてい
たのであるが、なんでもオープンにするのが良いということで予備選挙になったわけである
。(1972年以降今の形になった)
密室で決めるなら、トランプのような人は決して大統領候補にならなかっただろう。なんでもオー
プンにするのが良いというものではないという好例である。
メディアは選挙になると大騒ぎするが、騒ぎ過ぎで人々をミスリードすることが多い。
23日のニューハンプシャーの予備選は、アイオワとは違う結果が出ることが多い。ニッキー・ヘイ
リーが30%台の得票をすると予想する向きもいる。
民主党にとってそれが良いことか悪いことかむずかしい。
トランプの方がやりやすいというのが民主党本部の本音らしい。
全国の反トランプ勢力を総動員しやすいからということらしい。そうでなければ魅力のないバイデ
ンが大量得票することは難しいからである。
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