訪れて見える欧州経済
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水の都ベニスで3泊し、歩き回った。
サンマルコ教会の内壁は金モザイクの豪華絢爛で、往時のベニスの繁栄をうかがわせる素晴らしいものである。それ以外にもベニスは、いたるところのコーナーに絵になる景色があり、小さい教会で素敵なものが多かった。2日間歩き回り、いわゆるベニスの観光客があまりこないエリアを踏破した。食事はもちろんイタリアンだが、観光客相手のものが多く、この季節あまり繁盛していない店が多かった。おまけに質も大したものはなく、イタリアにくればいつでも楽しめたイタ飯はベニスではだめだった。ただ二人のディナーで60-70ユーロというのはNYに比べると本当にお勉強で、ヨーロッパ旅行は快適である。
ベニスが終わり、今度は汽車でウンブリア州のペルージアにやってきた。割と大きな町で山の上に豪華な宮殿、教会が蝟集し壮観である。一日は汽車で1時間のアッシジまで行った。聖フランチェスコの聖地で壮麗な教会が見事である。
本当はレンタカーでまわると便利なのだが、娘たちが運転には反対でレンタカーせず、鉄道やバスで小都市を訪れるので面倒だ。イタリアは特に運転が激しいドライバーが多いのでよくないとのことだ。
今日はバスでtodiという町まで行ってきた。バスで1時間半で帰りには道が真っ暗になった。そういえばバスに乗って気が付いたのは道が暗いことだ。街の明かりも暗い。それでこの暗さは確かに、慣れない外国人の運転には不利だと了解した。ベニスは暗くなかったが、ペルージアは暗い。これは電気を節電しているためにおこっていることらしい。
NYで夜でも昼のような明るい街に慣れていると、この暗さは異様だ。
イタリア経済が他のEU諸国に比べると相当ビハインドなのだろう。どこの街に行っても立派な建造物が立ち並ぶ壮観も案外張子の虎かもしれない。バスに乗ってくる人は、車を持っていない世帯である有色人種が圧倒的に多い。移民の問題も欧州にとって大きな問題で、イタリアの足を引っ張っているようだ。
オランダの豊かさに比べるとEUの南北問題は結構深刻な問題になりつつある。ユーロ・ドルが一向に上がらないのも、そのあたりの背景があるのかもしれない。
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