米経済 デフレへの転換
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米国の経済指標は、予想通り景気及びインフレーションのスローダウンを見せ始めている。
その割には、米国長期金利はすんなりと下がってこない。
日中あるいは一時的に10年物利回りが3.35%辺りまで見ることはあるが、上がってみれば3.5%台に押し戻されている。
利回りが3.35%を引けで切るようになってくれば、大局で金利低下局面に入ったということができるが、ここ4週間ほど何度もトライしているが、どうしても下に切れない。
マーケットの利下げ方向への偏向が大きすぎるのかもしれない。
しかし筆者の見方は、大局から見て、米国はデフレに入るはずである。したがって金利は低下に転じるはずである。
考えてみれば昨年10月21日に4.3354%の最高利回りを見て、半年で1%以上も金利が下がるというのは少し無理筋かもしれない。長い目で見れば金利下げだろうが、ウォール・ストリートが望むほど早くはこないかもしれない。
それでも2018年10月5日の利回り高値3.26%(その後2020年3月9日の利回り0.31%の前の高値)からの短月59ヶ月の正中点は23年4月15日にやってくる。一応1ヶ月の時差を与えると4月15日から5月13日の間に大きな変化が起こる可能性が高い。
また2020年3月9日の利回り最低点からの161.8(黄金律)の節目の161.8週目正中点は23年4月16日となっている。
その辺りを考えると、目先の利回り上昇は、相場が反転下落する前の準備運動のようにも考えられる。
利回りが3.35%辺りをしっかり下に切ってくれば、米国経済の長いデフレ不況の始まりを確認することになる。
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