たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

24日の上海総合指数は0.18%安、売り買い交錯!!

2025/02/24

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

24日(月)の上海総合指数はわずかに安寄り後、終日狭いレンジでのもみ合いとなり、終値は0.18%安の3373.03ポイントで引けました。

セクター別では、空港・空運、農業関連などが買われました。

一方、先週までAI関連として買われていた医療サービス、教育などに利益確定売りが出ました。

24日(月)の創業板指数は0.67%安となりました。

24日(月)の上海50指数は0.30%安となりました。

上海総合指数は2月中旬以降、昨年12月後半に相場が崩れる前の水準に差し掛かっていますが、この辺りは戻り売りの出や水準です。

先週の上海市場は、高水準の売買代金を維持しており、上海総合指数は戻り売りを吸収しながら、しっかりとした値動きとなりました。

DeepSeekが企業、公共機関に爆発的な勢いでAPI連携されています。

AI革命に対する期待が高まり続けており、これが相場を支える原動力となっています。

ただ、何か目新しい材料が出てきたわけではありません。

ひたすらいろいろなセクターでAI技術の社会実装が進むという話で循環物色されています。

来週のイベントについてですが、3月4日(火)には全国政治協商会議、5日(水)には全人代が始まります。

一旦、物色の矛先が政策関連に向かう可能性もあると予想する投資家も多いでしょう。

セクター別では空港・空運が上昇しています。

華夏航空(002928)がストップ高、上海吉祥航空(603885)が5.39%高、春秋航空(601021)が4.42%高と買われています。

マスコミ報道によれば、今年の春運における行政区を跨いで移動した人の数は前年同期比7.1%増の90億人・回で、この内、航空関連は7%増でした。

航空関連の中では国際線の便数増加による影響が大きいようで、この部分だけで3割近く増えたそうです。

足元の業績好調見通しが材料視されました。

また、農業関連の上昇も目立ちます。

東方集団(600811)、中糧生物科技(000930)、河南華英農業発展(002321)、河北福成五豊食品(600965)などがストップ高まで買われています。

共産党中央委員会、国務院は23日、今年の「中央1号文件」として「農村改革を更に一歩深め、郷村の全面振興を着実に推進することに関する意見」(意見)を発表しました。

農業に関する新しい質の高い生産力を作り上げることが意見の趣旨なので、農業関連全般が広く物色されました。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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