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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
18日（火）のハンセン指数は高寄り後、前場は高値を追う動きとなりましたが、後場に入ると利益確定売りに押され、終値は1.59％高、2万2976.81ポイントで引けました。

18日（火）の中国企業指数は1.82％高で引けました。

参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

2月に入り強い上昇トレンドを形成しているハンセン指数ですが、17日（火）は昨年10月7日に付けた2万3241.74ポイントに迫る動きとなりました。
ただ、後場寄り直後に2万3141.41ポイントを付けたところで、一旦利益確定売りに押される展開となりました。
香港市場の売買代金は3386億香港ドルで、昨年10月9日以来の売買代金となった16日（月）と比べると616億香港ドルほど減少しています。
3月4日（火）には全国政治協商会議、5日（水）には全人代が始まります。
新たに材料が出てこなければ一旦AI関連への資金流入は止まり、両会での政策情報待ちといった相場になるのではと予想する投資家も多いのではないかと思います。
ただ、AIに関しては、DeepSeekの登場で、OpenAIを中心に米系大手の巻き返しが激しくなっています。
技術開発競争、投資拡大競争はむしろ激しくなるとみられ、それにつれてシンギュラリティの到来が、従来考えられていたよりもずっと前倒しされるのではないかといった見方もあります。
AIへの期待はグローバルで大きく、ハンセン指数について、このタイミングでのスピード調整はあるかもしれませんが、押し目があったとしても比較的浅く、日柄としては両会への失望があったとしても、それが織り込まれるだろう3月中旬あたりまでには底打ちするのではないかと予想しています。
こうしたシナリオが崩れるとすれば、台湾問題で米国、日本と中国との関係が悪化するようなケースでしょう。
17日（月）の外交部による定例記者会見では、米国国務院がHP上で、台湾関係に関する事実記載の部分で、「台湾独立を支持しない」といった表現を削除した件について質問が出ています。
また、最近の中国中央テレビ局の国際チャンネル、軍事情報チャンネルなどでは、米国、日本と中国との間で緊張が高まっているといった報道が相次いでいるとも聞きます。
トランプ大統領は16日、記者団の取材に対して、非常に近い時期にプーチン大統領と会談する可能性があると発言しています。
また、トランプ政権側はウクライナ問題について、復活祭にあたる4月20日までに停戦を実現したいとその意向を示したとアメリカメディアは伝えています。
今のところ、香港マーケットの動きをみる限りでは、欧米系機関投資家はこれらの問題について特に意識していないようですが、気になる部分ではあります。
残念ながら、米中関係に敏感なハンセン指数の動きをみて、米中の緊張状態を計ることはできるでしょうが、その逆は難しいのが現状です。
であれば、今は強い上昇トレンドの出ているハンセン指数ですが、香港マーケットがこの問題を意識し始めるようなことがあれば、通常よりも強めのリスク管理をした方がよいかもしれません。
相変わらず、AI関連の物色が続いています。
快手科技（01024）が9.61％上昇、小米集団（01810）が7.20％上昇しています。
少し変わったところでは、テスラ関連の福耀ガラス（03606）が4.55％高、江西金力永磁科技（06680）が4.45％高と買われています。
イーロンマスクが経営するxAIは18日（火）、新しいAIモデル群「Grok3」を発表しました。
数学、科学、コーディングのベンチマークで、OpenAIの「GPT 4o」、Googleの「Gemini 2 Pro」、Anthropicの「Claude 3.5 Sonnet」、DeepSeekの「DeepSeek V3」よりも高い性能を示したと発表しました。
最新AIモデルの導入によりテスラ車の競争力が高まるとの見方のでしょうが、少し話が遠すぎる感じもします。

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