13日のハンセン指数は0.20%安、後場から利益確定売りに押される!!
> 無料でFX口座を開設して、お米かお肉をゲット!
中国株投資家のみなさん、こんにちは。
13日(木)のハンセン指数は高寄り後、上値を切り上げる動きが続き、現地時間午後2時過ぎには前日終値比3.0%高まで買われたのですが、その後は売りに押される展開となり、終値は0.20%安、2万1814.37ポイントで引けました。

13日(木)の中国企業指数は0.69%安で引けました。

参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数は春節休場明けとなる2月3日(月)こそ下げましたが、その後は強い上昇トレンドが発生しています。
相場の中心となったセクターはAI関連ですので、これは明らかにDeepSeek登場による影響と見て取れます。
本土市場でも、今回の相場では、AI関連が核となり、需要サイドに近いセクターから半導体、半導体製造装置、電子部品、関連素材といった川上セクターに至るまで幅広く買われてはいるのですが、市場に流入する資金量のインパクトが違います。
欧米系投資家は本土投資家以上にDeepSeek効果を評価していると言えそうです。
ただ、13日の日中足をみると、ハンセン指数は上海総合指数がピークを打った時間とほぼ同じ頃にピークを打っており、その後下げに転じています。
両指数にはっきりとした連動性がみられたのですが、その時間帯に何か悪材料があったというわけではなさそうです。
ハンセン指数のチャートをみると後場寄り後は、昨年10月7日に付けた昨年来高値23241.74ポイントが視野に入るところまで上昇していました。
一旦、利益確定売りを考えていた投資家が多いだろうポイントで、本土で利益確定売りが出たのですが、この下げが香港市場の投資家に対して格好の売り材料になったのではないかとみています。
昨年9月下旬から10月上旬にかけての急騰は中国政府による総合的な景気刺激策を好感したものでしたが、その時と比べれば、今回の材料の方が企業業績に与えるインパクトの確かさといった点では質が良さそうに思います。
DeepSeekを連携する企業が急増していますが、それを消費者がどの程度評価してくれるか、企業業績にしっかり反映するほどの爆発的な需要増があるのかがポイントなので、そうした情報をしっかりと集めるようにしたいところです。
テクニカルにはやな感じの日足チャートではありますが、売買代金の方はまだ増え続けています。
一般には売買代金が先にピークアウトするケースが多いので、明日以降の売買代金にも注目しておきたいところです。
個別銘柄ではアリババが2.55%上昇しました。
ハンセン指数がピークを打った辺りでは一時上昇率は9%を超えていましたが、その後は利益確定売りに押されました。
アリババの創始者の一人である蔡崇信会長は13日、ドバイで開催された“World Governments Summit 2025”に出席した際、「アップルは中国においてスマホサービスを本土化させるためのパートナーを探しており、多くの中国企業と連絡を取り合っていたが、最終的にアリババとの提携を選んだ」などと発言し、これが材料視されました。
気になる提携の具体的な内容についてですが、アリババのAIモデルは音声の互換、画像生成、パーソナライズされたリコメンド機能モジュールなどについて、iOSシステムの深い部分までかかわるようで、2025年4月に更新されるiOS 18.5から、iPhone16シリーズで使えるようにする計画だそうです。
アップルはグローバルで“Apple Intelligence”戦略を展開しているのですが、中国市場だけはこれから外れ、アリババとの間で個別に戦略を作ることになります。
アップルは中国市場を決してあきらめたりせず依然として、最重要市場の一つとして位置付けているようです。
アップルはユーザー数データについて、グローバルな個人情報保護基準を順守するようアリババに対して要求しており、蔡崇信会長は「本土化サービスと個人情報の保護との均衡を確保しなければならない」と強調しています。
結局、AIの機能だけでなく、個人情報の保護といった点での信頼性が評価されて、アリババが提携先に選ばれたということでしょう。
(お知らせです)
次回の香港市場に関するブログは都合により18日(火)に変更いたします。
> 無料でFX口座を開設して、お米かお肉をゲット!