Deep Seekショック、キングソフトなどユーザーサイドには好材料!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
香港市場は春節休場のために30日(木)は休場です。
次の取引開始日は2月3日(月)からで、通常の香港市場マーケット解説は同日のブログで行います。
参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
1月27日(月)のNASDAQは3.1%安、これまでAI相場をけん引してきたNVIDIAは17.0%安と急落しました。
2023年5月に設立されたばかりの中国AIベンチャー企業の深度求索が1月20日に発表した大規模言語モデル「DeepSeek-R1」がChatGPT Pro o1と同程度の性能を持つ上に、無料で利用できる(オープンソース)ことが明らかになりました。
DeepSeek-R1の開発に使用したのはNVIDIAが中国向けに開発した性能の劣るNvidia H800で、深層学習のためにかかった費用は600万ドルに満たない金額です。
この開発費はOpenAI o1の約3%に相当するそうです。
これまでも知られていた混合ネットワークという方法を改良したり、性能の劣るGPUを効率的に動かす方法を開発したり、事前学習後に行われる教師あり学習、強化学習などで工夫を凝らしたりしたそうで、そうした内容は論文として公表されています。
米国が中国に対して行った高性能半導体の輸出禁止措置が裏目に出て、中国企業にそれを克服させる努力をさせてしまったということです。
OpenAI o1が有料である一方、それと同等の大規模言語モデルがサーバーやローカル上で無料で使えるのです。
そのインパクトは大きく、AI業界に大きな変革をもたらすと予想されます。
深度求索がビジネスとして成功するということではなく、これまでOpenAI、メタ、グーグルなどが行ってきた巨額の先行投資が無駄になりかねないという点、つまり、深度求索を模倣して、性能の劣る安いGPUだけを利用して、性能の高いAI開発を行う企業がほかにも出てきて、AI業界全体でコストダウン競争が起こりそうだという点です。
もちろん、大手も深度求索の優れた部分を吸収してさらに製品の精度を上げられるでしょうが、価格競争に持ち込まれてしまった後ではこれまでの先行投資の回収負担が重い分、不利になります。
AIの利用コストが低下するのですから、それを利用していろいろなサービスを行う企業にとっては朗報です。
また、NVIDIAについては、AI開発自体はさらに激しくなるであろうことから、数量ベースでは今後も伸びが期待できそうです。
企業ベースでDeepSeek-R1を取り込む場合は有料ですが、そのコストは安く、100万トークン当たりインプット側で0.14ドル、アウトプット側で0.25ドルで済みます。
これがo1では順に15ドル、60ドルとなり、そのコストの差は歴然としています。
日米欧企業がDeepSeek-R1を利用するかと言えば、情報漏洩の問題があり、一部の例外を除きほとんど利用しないと思いますが、中国系企業は積極的に利用するでしょう。
ゲームやオフィスソフトを提供するキングソフト(03888)、画像、動画アプリを提供する美図(01357)、画像認識システム大手のセンスタイム(00020)などが恩恵を受けるでしょう。
また、小米集団(01810)、網易(09999)、アリババ(09988)などの大手もDeepSeek-R1を参考にすることで、開発コストを下げた上で、品質を高めることが出来そうです。
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