たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

9日のハンセン指数は0.20%安、半導体関連が買われる!!

2025/01/09

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
9日(木)のハンセン指数は安寄り後、一旦前日比プラス圏を回復したのですが上値は重く、後場に入ると前日終値近辺での狭いレンジでの値動きとなり、終値は0.20%安、1万9240.89ポイントで引けました。

9日(木)の中国企業指数は0.17%安で引けました。

参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数は今週に入り、9日(木)まで4日続落となりました。
アメリカ国防総省は6日(月)、中国軍との協力が疑われる企業(中国軍事企業)としてテンセント、寧徳時代、長キン儲存科技、上海移遠通信技術、オーテル・ロボティクス、中遠海運控などを新たにブラックリストに加えました。
これによりリスト入り企業は合計で134社となりました。
バイデン政権は政権の締めくくりとして、これまで実施してきた対中強硬策をさらに強化する政策を発表しています。
米中関係の悪化が嫌気されて香港市場は軟調な相場となっています。
ただ、この軍事企業リスト入りについてですが、2021年1月に小米集団がリストアップされたのですがすぐに、訴えを起こし、2021年5月にはリスト入りが解消されたといった経緯があります。
また、商務省による輸出禁止リストであるエンティティリストとは違い、商取引がほぼ強制的に禁止されるようなことはありませんので、その点ではまだ、警戒感はそれほど高いというわけではありません。
たとえばテンセントの株価をみると、7日には7.03%下落、8日も2.74%下落しましたが、9日は1.14%上昇しており、とりあえず、リスト入りした悪影響は織り込まれた感があります。
ただ、軍事企業に指定されたことで、今後、財務省から証券取引制限リストに指定される可能性があるので、その点は注意を要します。
セクター別では半導体が買われています。
英諾賽科(02577)が7.47%高、SMICが2.95%高、華虹半導体(01347)が2.24%高と上昇しています。
バイデン政権は、データセンターで使用されるAIチップの販売を国家、企業単位で制限する計画のようで、1月9日のブルームバーグが事情通に聞いた話として報道しています。
具体的には、輸出規制は三層に分けて行われるとしています。
輸出規制のかからないのは、米国、日本、韓国、ドイツ、オランダなど18の同盟国などから成る最上位グループで、第二グループ企業はおおよそ自由だが、このグループ全体でコンピューティングパワー総量の4分の1を超えてはならず、また、国ベースでは7%を超えないといった条件が付けられており、中国などの第三グループではこれらの地域にあるデータセンターへの輸出が広く禁止されるそうです。
この規制が実施されれば、中国企業などへの関連製品の売上が激減することになりかねません。
NVIDIA、アドバンテストなどは当然、この規制案に反対する声明を出しています。
NVIDIAでは、これは規制の汎用を招く恐れがあるばかりか、米国の経済成長を阻害し、米国のリーダーとしての地位を失墜させかねないとしています。
世界各国のデーターセンターでの需要拡大は米国にとって大きなビジネスチャンスであり、経済発展を促進し、米国の就業機会を増加させる大きなチャンスとなるなどと強調しています。
中東やASEANを通じた迂回輸出を厳しく阻止するそうですが、そうなると、この規制が実施されたときの影響は第三グループ国だけにとどまらなくなります。
そもそも、AIは国境を越えてグローバルに運営されてこそ、大きな効果が得られるものなので、この規制はAI産業の発展そのものを妨げることになりそうです。
中国は自国企業の開発力をさらに高めようとするので、本土系半導体関連メーカーの株価が上昇しています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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