31日のハンセン指数は0.31%安、10月の製造業PMI上振れも材料視されず!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
31日(木)のハンセン指数は高寄り後、前場は売り買い交錯となりました。
ただ、後場寄り後に下落に転じると、その後は前日終値付近での値動きが続き、終値は0.31%安、2万317.33ポイントで引けました。
31日(木)の中国企業指数は0.31%安で引けました。
参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
国家統計局、中国物流購買聯合会は31日現地時間9:30、10月の製造業PMI指数を発表しました。
結果は50.1で、4月以来6か月ぶりに景気の拡大、縮小の分かれ目となる50を上回りました。
前月と比べて0.3ポイント高く、市場予想を0.2ポイント上振れしました。
製造業PMI指数は5つの細目指数から算出されるのですが、すべての成分で前月を上回りました。
特に上昇幅が大きかったのは生産、原材料在庫に関する指数です。
また、生産、新規受注が50を超えています。
補足の細目指数では、主要原材料購買価格が大きく上昇しており、50を超えてきました。
また、わずかに50に届きませんでしたが、工場出荷価格も大幅(+5.9ポイント)に改善しました。
その要因は、9月下旬に開催された中央政治局会議において需要を刺激する政策が打ち出され、それが国務院の関連部門によって迅速に実施に移されたからです。
これまでも景気下支え策が継続的に実施されてきたのですが、その効果も加わり、企業家心理は回復しています。
川上で価格が上昇し、生産、在庫も拡大しているので、はっきりと景気回復の初期の様相となってきました。
ただ、中国物流購買聯合会の張立群特約アナリストは「中小企業新規受注指数は依然として50に達しておらず、需要不足と答えた企業は60%を超えている。内需を拡大させるための政策の強度を引き続き高めること、とりわけ政府公共投資によって企業の受注を強力に引き上げ、企業の生産、投資を回復させ、就業情勢を好転させ、民間消費購買力をはっきりと高める必要がある」などと強調しています。
依然として景気は回復力が弱いので、引き続き政府による需要拡大が必要な状態です。
ですから、香港市場の主要投資家である欧米機関投資家たちにとっては今回の上振れについて、景気見通しを大きく変えるほどの内容ではなかったという評価なのでしょう。
10月18日に予想より若干よかった経済統計や、金融緩和を示す情報の発表などから大きな陽線を付けて上昇したハンセン指数ですが、その後はずっと上値が重く、足元では陽線の値幅の中での小さな動きが続いています。
31日の相場についてですが、ハンセン指数は小安いのですが、セクター別では、景気敏感の証券、不動産あたりは上昇が目立ちました。
証券セクターでは第3四半期の業績が好調であることが材料視されました。
中信証券(06030)は5.90%高、申万宏源集団(06806)は4.18%高、中国銀河証券(06881)は3.73%高と買われました。
不動産セクターに関しては、多方面から多様な政策が打ち出されているのですが、たとえば商業銀行が住宅ローン金利設定メカニズムをより柔軟にするなど、具体的で、細かい政策が幾つも打ち出されているといった報道が材料視されました。
中国金茂(00817)は10.00%高、融創中国(01918)は7.51%高と大きく買われました。
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