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21日の上海総合指数は0.20%高、売り買い交錯!!

2024/10/21

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

21日(月)の上海総合指数は高寄り後、終日売り買い交錯となりました。

終値は0.20%高の3268.11ポイントで引けています。

セクター別では軍事関連、低空経済関連、半導体関連などが買われました。

一方、証券、銀行、鉄鋼などが売られました。

21日(月)の創業板指数は0.69%高となりました。

21日(月)の上海50指数は0.03%安となりました。

先週末の上海総合指数は2.91%高となりました。

18日(金)現地時間10:00に発表された7-9月期GDP成長率は4-6月期よりも0.1ポイント低い4.6%、市場予想通りの結果となりました。

9月の月次統計では、鉱工業生産は前月よりも0.9ポイント高い5.4%増で市場予想を0.8ポイント上回りました。

小売売上高は前月よりも1.1ポイント高い3.2%増で、市場予想を0.7ポイント上回りました。

固定資産投資(累計)は前月累計と同じ3.4%増、不動産開発投資(累計)は0.1ポイント改善し▲10.1%減、商品不動産販売面積(累計)は0.9ポイント改善し▲17.1%減、9月末の在庫は前月末と比べ▲0.5ポイント減少し、13.4%増となりました。

心配なのはやはり不動産の戻りがどうなのかといったところなのですが、政策発動が9月下旬であったので、10月の国慶節以降の状況をみないと何とも言えません。

ただ、微信を含めたマスコミ情報をみると、不動産仲介業者が急に忙しくなっているといったような話がたくさん見られます。

10月の不動産統計は期待が持てそうです。

とはいえ、先週末の急騰は景気回復を好感して買いが入ったというよりは、18日に経済統計の発表と合わせて発表された大手国有商業銀行による預金金利の引き下げ、中国人民銀行による自社株買い支援策の発表など、具体的な政策情報を好感したのだとみています。

後者について説明を加えておくと、全国展開を行う21の金融機関に対して条件に見合う上場企業が自社株買いをしたり、主要株主が買い増しをしたりするために必要な資金について、貸出を促すための政策です。

この資金使途であれば、中央銀行はこれらの金融機関に対して、その100%相当の資金を貸し出す(再貸出)といった内容です。

当面の全体枠は3000億元で、金利は1.75%、期限は1年ですが状況に応じて借り換え延長されるそうです。

国務院全体で株価を安定させようという意図がはっきりとみられ、投資家に自信を与えています。

ただ、18日の段階で上海総合指数の日足は上髭が出ており、21日は、上下に短い髭のある“ほぼ寄り引き同時線”のような形となっています。

21日には、最優遇貸出金利の引き下げがありましたが、事前の発表通りなのでサプライズとはなりませんでした。

再貸出についてですが、当局の姿勢は評価できるのですが、どの程度のインパクトがあるのかという点を考えると、下支え効果は小さいでしょう。

国務院の政策発動ペースを考えると、ここから売ってくる投資家は少ないのでしょうが、本格的に息の長い資金流入となるにはやはり景気回復のしっかりとした“証”が欲しいところです。

もっとも、上海総合指数は急騰、急落を経て下げ止まり感が出てきたので、買い易いタイミングではあります。

足元では1-9月期の業績予告が出てきており、半導体関連全体で業績好調が目立ちます。

関連銘柄では、瑞芯微電子(603893)、上海貝嶺(600171)がストップ高、天水華天科技(002185)が6.56%高と大きく買われています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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