2日の上海総合指数は1.1%安、底割れ!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
2日(月)の上海総合指数は安寄り後、売りに押される展開となりました。
終値は1.1%安の2811.04ポイントで引けています。
セクター別では、保険、銀行、石炭などが買われました。
一方、半導体、白酒、AI関連などが売られました。
2日(月)の創業板指数は2.75%安となりました。
2日(月)の上海50指数は1.51%安となりました。
上海総合指数は底割れが心配される展開となってきました。
テクニカルには2800ポイントが死守できるかどうかが大きなポイントとなりそうです。
両市場の売買代金をみると、8月30日は8766億元、2日は7057億元とひところに比べて、随分と増えてきました。
ただ、商品先物相場が崩れており、一方で、国債市場に資金が集まるといった状況です。
リスク回避姿勢が強まっているようです。
8月31日、A株企業の決算が出そろいました。Windがうまくまとめたデータを発表しているので、ここでその概略を紹介しておきます。
現在、A株市場では5349社が上場していますが、この内5346社が決められた期日内に発表しており、それらをまとめると、上半期業績は▲0.51%減収、▲3.09%減益となりました。
比較可能な企業について23年以降、四半期ベースでの業績推移をまとめたグラフを示すと以下の通りです。
A株では金融、石油・石油化学の売上、利益の規模が大きく、それらを除いたデータがよく使われますが、そのデータの増収率をみると右肩下がりとなっていることがわかります。
利益については、四半期ごとにばらつきがあるのですが、直近2期に限れば減益となっています。
企業業績の面からも、中国経済が減速傾向にあることがよくわかります。
取引所ベースの上半期増収率も示してあるのですが、上海主板(メインボード)は微減収、深セン主板は微増収、科創板、創業板は一桁増収を確保していますが、北京取引所は▲6.96%減収でした。
成長株でもある程度規模の大きくなったところは増収を確保できても、規模の小さい新興企業では厳しい結果となっています。
利益については、グロースは厳しい状況です。
セクター別の半期ベース増収率をみると、自動車、耐久消費財、ファッションアパレル、メディア、小売といった生活必需品を除いた消費を一つのセクターとすると、その部分は好調でした。
そのほか通信、情報技術も増収を確保できています。
一方、予想通りですが、不動産セクターが大幅な減収となっており、こちらが全体の増収率を落としている最大の要因となっています。
そのほか、工業、材料、公共なども減収です。
こうした現状をみる限りでは、景気を回復させるためにはどうしても不動産セクターを落ち着かせることが必要であることがわかります。
直近の景気がどうなっているのか気になるところですが、8月31日に8月の官製・製造業PMIが発表されました。
結果は前月と比べ0.3ポイント低い49.1で、市場予想を▲0.4ポイント下回りました。
張立群特約アナリストは現状について、次のように分析しています。
8月に入っても、好不況のラインを下回る動きが続いており、景気の下押し圧力が強まっている。
需要関連指数はすべて50を下回っている上に下降傾向にある。
需要不足により生産は減少傾向を示している。
供給が需要を上回るという不均衡は、より明白であり、主要原材料、工業出荷価格を示す指数は50を下回った上に急激に下回っている。
マクロ経済政策の反循環的調整を精力的に強化し、公共投資の規模を大幅に拡大させる必要がある・・・。
不動産に関して、需要サイド、供給サイドのインモラルな行動を再び引き起こさせたくないという当局の考えはよくわかります。
実体として国有企業の社員に対して様々な優遇措置がなされてきた経緯を考えると、一部は国有化して需給を正常化するような政策がもっと強化されてもよいように思います。
市場の自由にしておいても需給は改善しないので、投資家としては、とにかく国家がもっと大胆に手を入れて早く需給を均衡させてもらいたいところです。
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