29日のハンセン指数は0.53%高、好決算を受け美団が急騰!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
29日(木)のハンセン指数は安寄り後、前場は利益確定売りに押される展開となりましたが、後場に入ると資金が流入、上昇に転じており、終値は0.53%高、1万7786.32ポイントで引けました。
29日(木)の中国企業指数は0.34%高で引けました。
参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
NYダウ、ハンセン指数の値動きをみると、8月上旬の急落以降は同じような上昇トレンドを形成しています。
本土当局は夏休みモードに入っており新たな政策情報は少なく、加えて、ファンダメンタルズに新たな動きは見られません。
こうした状況の中、ハンセン指数は欧米機関投資家のリスク許容度の高まりから強い相場となっています。
個別銘柄では美団(03690)が12.55%高と急騰しています。
28日大引け後に発表された決算がポジティブサプライズとなったことや、自社株買いを発表したことなどが要因となり、株価は急騰しています。
先に決算の結果を示しておくと、2024年4-6月期は21.0%増収、142.1%増益、2024年6月中間期は22.9%増収、107.8%増益となりました。
この好決算を受けてゴールドマンサックスは“買い”のレーティングを維持し、目標株価を148香港ドルから157香港ドルに引き上げています。
ジェフリーズは“買い”を維持、目標株価を142香港ドルから150香港ドルに引き上げています。
JPモルガンも利益予想を引き上げており、目標株価を125香港ドルとしています。
消費自体は伸び悩んでいます。
小売売上高は、2023年11月の10.1%増をピークに減速しており、5月から7月までの直近3か月では3.7%増、2.0%増、2.7%増と低迷しています。
同社の事業形態は、スマホをプラットフォームとして食や娯楽に係わるサービスを提供するといったものです。
レストランからの出前の予約、配送や、レストラン側へのマーケッティングとか、チケット、ホテルの予約、物品の共同購入サービスなど多岐に渡りますが、いずれも個人消費の動向と深く関連しています。
出前事業ではアリババや、新たに参入したバイトダンスとの競争が激化しており、最大手である同社のシェアが奪われるのではないか、粗利益率が落ちるのではないかといった不安がありました。
しかし、足元の決算をみる限りでは、レストラン業界全体が低調な中、各レストランの熾烈な生き残り競争が逆に同社に利益をもたらしているようです。
業界内の競争においても、同社は大都市から中堅都市を中心に営業基盤をしっかりと固めており、競合他社は浸食するのではなく、農村を含めて空白を埋めるような形で営業エリアを拡大しているようです。
同社は新規業務として、農家などと契約して一括して農産物を買い取り、それを直接各家庭に届けるようなサービスをしていて、消費者から大きな支持を受けています。
また、ファーストフード、ファッションアパレル、酒飲料など実際に店舗を持つ小売事業者との提携を強め、こうした商品を直接顧客に届けるようなことを行っていて、事業範囲を拡大させています。
従来からの出前、マーケティング、旅行代理事業などといった既存事業以外の新規ビジネスの売上高は全体の26%を占めており、この部分が28.7%増加していて、赤字は74.7%減少して13億元に留まっています。
規模の拡大につれて利益が出せるようになるのではないかといった期待が高まってきました。
同社の印象としては、ネットをプラットフォームにするといった部分はぶれずに、消費者のニーズに焦点を当てて、手当たり次第に貪欲に泥臭く丁寧にビジネスを掘り下げているといった感じです。
そのあたりが他社との大きな違いであり、他社が簡単には追いつけない理由ではないかと思います。
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