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25日のハンセン指数は1.77%安、200日移動平均線割れ!!

2024/07/25

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

25日(木)のハンセン指数は安寄り後、終日売りに押される展開となりました。

終値は1.77%安の1万7004.97ポイントで引けました。

25日(木)の中国企業指数は2.05%安で引けました。

参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

25日のハンセン指数は3日続落となり、200日移動平均線を割り込んで引けています。

売買代金は1057億香港ドルで前日よりは少し増えてはいます。

上海総合指数もこの2日間、大きく下げており、25日は下値抵抗線とみられる2900ポイントを割り込んで引けています。

7月末までには政治局会議が開かれ、下期の政策運営方針が示されます。

本土は政策待ちの状況です。

香港市場では美団(03690)が5.47%安、テンセント(00700)が3.30%安となるなど、中核銘柄の一角が大きく売られており、NYダウ、NASDAQ、あるいはTOPIXの大幅な下げと呼応する動きとも言えますが、現状で株価を下支えする要因を探すとすれば、本土同様、政策頼みといった感じです。

セクター別では非鉄金属、エネルギー関連が軒並み大きく売られている点が気になります。

非鉄金属では招金鉱業(01818)が10.00%安、洛陽モリブデン(03993)が6.73%安、中国アルミ(02600)が3.81%安、江西銅業(00358)が3.30%安と大きく下げています。

エネルギー関連ではCNOOC(00883)が3.88%安、中国中煤能源(01898)が3.72%安、ペトロチャイナ(00857)が3.67%安と下げています。

24日の金、銅、アルミや原油などの先物価格が下げており、それが直接的な株価下落要因なのでしょうが、その背後にはグローバル経済の悪化懸念があります。

24日の米国市場では、NASDAQ指数が3.63%下落しています。

これまでの相場であれば、利下げ期待の高まりは高いレバレッジで規模拡大を急ぐグロース銘柄にとって、むしろ好材料となり、NASDAQ指数はそうした理屈で以て、上昇する傾向が強かったのですが、それが7月下旬に入って逆の動きとなっています。

テスラの決算が悪かったり、半導体関連の楽観的な見通しが修正されたりしており、AIバブルへの警戒感も高まっています。

また、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、中国だけでなく、幅広くグローバルに輸入品に対して新たな懲罰関税が課せられることになりそうです。

もともと景気減速懸念が高まっている中で需要抑制、コストプッシュ型インフレが発生しかねない状況です。

加えて、バイデン政権が実施した新エネルギー自動車への支援策を解消するようなので、非鉄金属などへの需要が抑制される可能性があります。

米国の政治的混乱による政策の不透明感、グローバル景気への悪影響が意識されそうです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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