たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

18日のハンセン指数は0.22%高、閑散相場!!

2024/07/18

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

18日(木)のハンセン指数は安寄り後、前場の段階で前日終値比プラスに戻してはいますが、その後は上値の重い展開が続き、大引けにかけてやや売りに押され、終値は0.22%高の1万7778.41ポイントで引けました。

18日(木)の中国企業指数は0.15%高で引けました。

参考として、2024年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

18日の香港メインボード売買代金は875香港ドルにとどまっています。

1000香港ドルにも満たない閑散相場となりました。

15日から18日の日程で開かれた三中全会ですが、この原稿を書いている時点で内容に関する正式な発表はありません。

本土では、マスコミ統制が厳しく、三中全会について分析したようなレポートは見られません。

海外の情報を探してみるしかないのですが、シンガポールの「聯合早報」は今回の三中全会ではこれからの中国の5年ないし10年の改革の方向性が示されるだろうとする専門家の意見を紹介しています。

新しい質の高い生産力の発展、財政・税制体制改革、民営経済の保障などに関する政策が示されるのではないかとみています。

とりわけ、新しい質の高い生産力に関するより詳細な記述、たとえば、ハイエンド設備や先進製造業の発展を推し進め、中国ハイテク産業のイノベーション、自主イノベーションに関する新たな道筋を示すような話が出てくるのではないかと分析しています。

セクター別で気になったところでは大手通信キャリアが堅調でした。

中国鉄塔(00788)が2.02%高、チャイナ・テレコム(00728)が1.94%高、チャイナ・ユニコム(00762)が1.13%高、チャイナ・モバイル(00941)が1.13%高と上昇しています。

17日にはいずれも大きく下げていました。

資本市場改革により、国有大型企業、配当利回りの高い銘柄が注目されており、大手通信キャリアもそうした物色の流れで買われていた銘柄です。

こうした銘柄、セクターに資金が戻ったということです。

ディフェンシブ銘柄とも言え、株価材料の乏しさを象徴するような動きでもあります。

個別銘柄では、ミネラルウォーターで本土最大手の農夫山泉(09633)が6.48%上昇しています。

香港消費者委員会は7月15日、本土の瓶詰タイプの飲料水に関する調査結果を発表したのですが、農夫山水の製品には1リットル当たり3マイクログラムの臭素酸塩が含まれており、EUの基準を超えているので、製品に対する評価を星4.5個にするとしました。

同社はすぐにこれに抗議したのですが、香港消費者委員会は7月18日、調査結果の評価が間違っていたと謝罪しています。

調査の結果が間違っていたのではなく、「農夫山泉の製品について、飲用天然水に分類されるのであって、天然鉱泉水ではない。だから基準を満たしている」ということで星5個と修正、これに株価は反応しています。

トランプ氏の大統領返り咲きとなれば、米中デカップリングが進みそうです。

米中双方が痛みを分ける形になるため、どこまで実行されるのか予想が難しいのですが、香港の主要投資家は欧米機関投資家であるだけに、しばらくは売り圧力が加わりそうです。

三中全会について、それを打ち消すだけの成長期待を抱かせるような発表があるのかどうかがポイントです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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