上海総合指数、サポートラインは強力だが来週の重要統計発表までは様子見か!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
10日(月)の本土市場、香港市場ともに端午節のため休場です。
以下、本土3指数の先週末(7日)までの日足を示しておきます。
上海総合指数は5月20日の場中高値3174.27ポイントを天井として、押し目を形成しています。
6月7日(金)の終値は3051.28ポイントなので、この間の下落率は▲3.9%となります。
ここまで下がると、2月下旬から4月にかけて形成したボックス相場圏内に入ってきます。
また、75日移動平均線を少し下回ったところ、200日移動平均線よりも少し上回ったところに当たります。
比較的しっかりとしたサポートラインがありそうです。
とりあえずは3000ポイントを割らない限り、過度に心配することはないとみています。
下げている理由についてはこれまで説明してきた通りです。
最大の懸念材料である不動産不況への強力な対応策が5月17日に発表されています。
また、需要不足対策として期待の大きい“設備更新、以旧換新政策”が打ち出されています。
こうした政策が実施され始めており、投資家としてはその効果を確認したいところです。
景気の安定に対する政策の優先順位が上がってきおり、回復の足取りが遅ければ、もっと強力な政策が打ち出されることになるでしょう。
そのタイミング、あるいはその強度もチェックポイントとなってきます(”政策発動があれば”です)。
7日(金)に発表された5月の輸出(ドルベース)についてですが、前月よりも6.1ポイント高い7.6%増で、ブルームバーグが集計した市場予想を1.9ポイント上振れしています。
電気自動車、リチウムイオン電池、太陽電池などが、新たな輸出を牽引する製品として台頭しています。
外需がマクロとして回復しているというよりも、構造的に輸出競争力が高まっている感触があります。
輸出企業を支援するような金融面でのサポートなど、国内の政策がけん引した部分もあるでしょう。
カナダ中央銀行は6月5日、EU中央銀行は6日、相次いで利下げを発表しており、6月の外需についてはポジティブ要因も見られます。
一方、輸入については前月よりも6.6ポイント低い1.8%増で、市場予想を▲2.5ポイントほど下回っています。
相変わらず需要不足は解消されていないようで、多くの市場関係者たちは、こちらの方が気になっているのではないかと思います。
不動産市場の回復について、現時点ではそれを示す決定的な証拠は出てきていません。
市場関係者たちの総和を示す一つの指標としての不動産開発銘柄をまとめた指数(同花順、93銘柄で構成)の動きをみると、上海総合指数と同様に押し目形成となっています。
6日の時点では2番底となった4月中旬から下旬の水準にほぼ達しています(7日はリバウンドしています)。
2月中旬あたりに形成した大底までは少しだけ余裕がありますが、そろそろ “改善の証”が欲しいところです。
6月17日(月)には5月の月次経済統計が発表されますが、そこが今月最大の注目ポイントとなりそうです。
悪い結果であれば、14日(金)大引け後にはさらに強力な追加策が打ち出されるでしょうが、それが期待外れかどうか。 追加策がない場合は17日(月)の数字を確認することになるのですが、4月累計の全国不動産開発投資は▲9.8%減(前月累計と比べ▲0.3ポイント下落)、商品不動産(販売面積)は▲20.2%減(前月累計と比べて▲0.8ポイント下落)だったので、少なくとも下落に歯止めがかかったことが確認できる数字が欲しいところです。
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