25日のハンセン指数は0.48%高、200日移動平均線到達で利益確定売りに押される!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
25日(木)のハンセン指数は安寄り後、すぐに上昇に転じましたが上値は重く、後場に入ると狭いレンジでのもみあいとなりました。
終値は0.48%高の1万7284.54ポイントで引けました。
25日(木)の中国企業指数は0.33%高で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
ハンセン指数は19日に下げ止まると、今週は4連騰となりました。
25日は200日移動平均線に到達後、一旦利益確定売りに押されていますが、終値ベースでは昨年11月28日以来の高値を付けており、非常に強い相場となっています。
この間の動きはNYダウ、TOPIXとの相関は低く、上海総合指数と比べても、際立った動きとなっていますが、これには香港市場特有の好材料がありました。
中国証券監督管理委員会は19日、ストックコネクト制度をさらに一歩進んで優れたものに拡張するための5項目の措置を発表しました。
香港が国際金融センターとしての地位を固め、本土市場とともに香港の資本市場が発展することを促進させるための政策です。
具体的には、以下の5項目です。
- 対象となるETFの基準を引き下げ、対象範囲を広げる
- REITsを新たにストックコネクトの対象に加える
- 港股通(本土から香港へのストックコネクト)に人民元株式取引カウンターを設けることを支持する
(香港では香港ドル・人民元ダブルカウンター制度が導入されており、香港市場において特定の銘柄について、両通貨でより直接的に株式を売買する制度が始まっていますが、港股通についても、香港側で人民元カウンターを設置し、香港株取引をより低コストに、スムーズにしようといった意図だと解釈しています)
- ファンドに関して相互に承認する手順を改善する
- 本土の業界トップ企業の香港上場を支持する
国務院は12日「監督管理を強化し、リスクを防ぎコントロールすることで資本市場の高い質の発展を推し進めるための若干の意見(新国九条)」を発表しましたが、この中に「資本市場について制度として高水準の開放と安全をしっかりと確保した上で、資本市場の国境を越えた相互接続メカニズムを拡大・最適化する」とあります。
本土側からすれば、この5項目は、この原則に沿った具体的な措置といえるでしょう。
香港市場におけるメリットとしては、本土の有力な銘柄が今後、香港市場のラインナップに加わるであろうこと、本土から資金がより多く流入するようないろいろな措置を本土当局が採ろうとしていること、大きな視点からいえば、本土当局が香港の国際金融としての地位を高めようとしていることなどが考えられます。
いずれにしても、香港市場にとって長期的な好材料です。
ただ、不動産不況からの回復の遅れ、米中関係の緊迫化などの悪材料によって急落していたところから、4日続騰し、約5か月ぶりの高値まで一気に戻したところです。
一旦、利益確定売りが出てもおかしくないところでしょう。
セクター別では不動産の上昇が目立ちました。
新城発展(01030)が9.80%高、中国海外発展(00688)が6.26%高、遠洋集団(03377)が5.26%高と買われています。
本土メディアによれば、深センにおいて不動産に関する“以旧換新”政策が始動したようです。
既に徐州、淄博、南京など10余りの地域でこの政策が始まっており、不動産市況回復への期待が広がりました。
回復の兆しが見えてこない不動産市場ですが、供給側、需要側から多様な政策が出ています。
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