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4日の上海総合指数は0.41%高、年初来高値更新!!

2024/03/04

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

4日(月)の上海総合指数は、安寄り後、前場は売りに押される場面もあったのですが、下値は堅く、早い段階で戻しています。

ただ、その後は終日狭いレンジでの値動きとなり、終値は0.41%高の3039.31ポイントで引けました。

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セクター別では、バイオ・医療、AIスマホ関連などの材料株が買われました。

一方、自動車、不動産、金融などが売られました。

4日(月)の創業板指数は0.59%高となりました。

4日(月)の上海50指数は0.15%高となりました。

上海総合指数は3日続伸、年初来高値を更新しました。

昨年8月以来となる200日移動平均線超えが見えてくるところまで回復しています。

4営業日連続で売買代金が1兆元を超えており、相場は活況が続いています。

3月1日現地時間9:30に発表された官製・製造業PMIは49.1で前月と比べ0.1ポイント低く、市場予想と同じでした。

今回の結果について中国物流購買聯合会の張立群特約アナリストは次のように分析しています。

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「2月の製造業PMIは小幅に低下しているが、これは主に春節要因によるもので、この季節要因を除けば、おおよそ安定しており、経済は引き続き安定的に回復している。

工場出荷価格(48.1、+1.1P)、生産経営活動予想(54.2、+0.2P)は前月と比べ改善しており、これは企業の生産準備活動が活発になっていることを示している。

全体的に言えば、経済は回復の兆しを示している。

しかし、需要に関連する指数は依然として景気拡大縮小の分かれ目となる50を下回っている。

需要不足と答えた企業の比率は60%を超えており、依然として需要不足は突出しているといった点に注意する必要がある。

政府投資が、企業の受注、生産にもたらす作用を強化し、景気の変動(悪化)を打ち消すような政策効果を増強し、さらに一歩進んで経済が上向きつつある状態を固める必要がある」

一方、非製造業PMIについては51.4で、先月と比べ0.7ポイント上昇しており、11月の50.2をボトムに3か月連続で改善しています。

好調な消費・サービスに比べ、生産活動の回復の遅れが目立ちます。

市場における反応についてですが、結果がコンセンサス通りだったこともあり、ほとんど指数への影響はありませんでした。

ただ、この発表のあった3月1日と週明け4日のストックコネクトを通じた外国人の売買ですが、順に▲53億3300万元、▲70億6100万元の売り越しでした。

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外国人投資家はファンダメンタルズの改善を期待して本土株を買ってきているのでしょうが、期待ほど景気の回復ペースは速くありません。

証券、保険といった金融機関、国家隊などを中心とした国内投資家の買いによって、足元の相場は支えられていると言えそうです。

4日から全国政治協商会議が始まっており、5日からは全人代が始まります。

海外投資家は、足元では依然として需要不足が深刻であることをより気にしているのでしょうが、本土の市場関係者たちは、需要不足が深刻なだけに両会を通じてさらに一歩進んだ財政支出、不動産対策が示されるのではないかと期待しており、それが引き続き市場をけん引しているということでしょう。

セクター別では、電子部品の一角が買われています。

富士康工業互聯網(601138)、成都高新発展(000628)などがストップ高となりました。

4日の台湾「経済日報」によれば、鴻海はアップルに提供するAIサーバーに関してすでにテスト段階にあると報じています。

アップルはiOS18について、過去最大規模のバージョンアップが行われる見通しで、AI機能が大幅に付与されるようです。

鴻海にとって大きなビジネスになりそうだということで、関連銘柄が買われています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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