8日のハンセン指数は1.27%安、CPI下振れを嫌気!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
8日(木)のハンセン指数は安寄り後、一旦前日終値比プラスまで戻す場面もあったのですが、上値は重く、売買が細る中、売りに押される展開となりました。
終値は1.27%安の1万5878.07ポイントで引けました。
8日(木)の中国企業指数は1.13%安で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
8日の上海総合指数は3日続伸、1.28%高となる中で、ハンセン指数は6日こそ4.04%高と急騰したものの、その後は続落、8日は1.27%安と売られています。
両指数が急騰した6日には、待望の需給面での好材料がありました。
国家隊の代表格で、SWF傘下の中央匯金投資有限責任公司は6日「現在のA株市場について買い入れる価値が十分あると認識している。
すでに上場投信の購入範囲を広げており、引き続き買入の強度を上げ、その規模を拡大し、資本市場の円滑な運営を断固として維持する」といった内容の公告を出しています。
5日のブログでは、“株式市場を維持する政策は出ているが、肝心な実弾によるサポートが弱い”といった意味合いのことを書いたのですが、まさにその実弾に関するサプライズがあったことから、多くの投資家が反応しました。
加えて6日には、長期保有の大株主による貸株の積み増しを禁止するなど空売り規制の強化策が証監会から改めて発表されました。
さらに、7日大引け後には突然、証監会の易会満主席(兼党委書記)が免責され、新たに上海市党委の呉清副書記が主席(兼党委書記)に任命されるといった公告がありました。
春節休暇が9日から始まるといったこのタイミング、足元で戻したとはいえ、今年に入り株価下落が続いたといったこのタイミングでの唐突な人事であるだけに、これはどう考えても易会満氏の更迭としか思えません。
前任者が更迭された後で抜擢された新主席は、何が何でも株価を持ち直させなければ、それこそ半年と持たずに更迭されるでしょう。
国内の投資家はその点に注目し、春節前最終取引日にもかかわらず、8日は大量の買いを入れています。
本土市場の売買代金は大相場の目安とされる1兆元をわずかですが超えています。
もっとも、国家隊によるETF買いも、空売り規制も、証監会のトップ更迭も、あくまで本土市場に関する好材料です。
6日こそ“連れ高”となったハンセン指数ですがその後の2日間、上海総合指数に追従していないのも仕方ないことかもしれません。
本土の主力投資家である欧米系機関投資家のバリエーションは本土とは違いファンダメンタルズを重視しがちです。
その点で、8日現地時間9:30に発表されたCPIの下振れが香港市場ではネガティブサプライズとしてとらえられたのかもしれません。
1月の物価統計は以下の通りです。
CPI:▲0.8%(前月と比べ▲0.5ポイント、市場予想と比べ▲0.3ポイント)
PPI:▲2.5%(前月と比べ+0.2ポイント、市場予想と比べ+0.1ポイント)
川上の物価指数(PPI)については改善が見られます。
また、CPIについても、春節の影響(昨年の春節は1月21~27日)により、比較対象となる前年の水準が高かったことを割り引いて分析する必要があります。
香港市場は9日まで取引(ただし、半日立ち合い)があり、春節休場は12、13日の2日間だけです。
本土市場が取引再開されるまでの間、香港市場は閑散相場が続きそうです。
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