8日の上海総合指数は1.42%安、民営大手資産管理会社の破産申請を嫌気!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
8日(月)の上海総合指数は安寄り後、終日売りに押される展開となりました。
終値は1.42%安の2887.54ポイントで引けました。
ほぼ全面安の展開です。
半導体・部品、コンシューマーエレクトロニクス、国防軍事、貴金属などが大きく売られました。
8日(月)の創業板指数は1.76%安となりました。
8日(月)の上海50指数は1.09%安となりました。
先週のブログでも触れましたが、景気回復の兆しが見えません。
12日(金)には貿易統計、物価統計などの発表がありますが、それまでは景気動向を判断する主な指標は発表されません。
8日のストックコネクトを通した外国人のA株取引は43億4700万元の売り超過となりました。
また、今年に入り、人民元対ドルレートは人民元安方向に触れています。
資金流出が懸念されます。
悪材料が一つありました。
中国最大の民営金融グループで、傘下に4社の資産管理会社を持つ中植集団は5日、北京市第一中級人民法院に破産申請を行いました。
少々古い統計ですが、2020年6月8日の雑誌“今日財富”によれば、傘下の4つの資産会社の累計運用規模は、大きい順に9373億元、8500億元、6000億元、1000億元で、雑誌による業界順位は第2位、3位、4位、11位にランク付けされていました(1/8、鳳凰網財経)。
11月23日、同社は投資家に対してレターを出していますが、それによれば、中植集団の連結ベースの資産総額は2000億元であるのに対して負債は4200~4600億元に達しているそうです。
これだけの規模の資産運用会社が破綻申請を出したのですから、投資家心理は冷え込んだはずです。
上海総合指数は日足チャートが崩れそうなところに、こうした悪材料が加わったことで安値引け、昨年12月21日に記録した場中安値2882.02ポイントにほぼ並ぶ水準まで売られています。
ただ、ろうばい売りが出たというようなことはなく、売買代金は6573億300万元に留まっており、先週末よりも790億元ほど減少しています。
今年に入って新規口座開設者数は減少しているようで、新規募集のファンド数も、この2年間で最低水準に近づくなど、買い手不在の状況です。
ほぼ全面安なのですが、細かく見れば、旅行関連の一角、消費関連の一角が買われています。
旅行関連では大連聖亜(600593)、長白山(603099)、消費関連では広州御銀科技(002177)、中興商業(000715)、雲南城投置業(600239)がストップ高まで買われています。
前者については、ハルピン氷祭りが1月5日から始まりましたが、始まる前の元旦休暇から旅行客が殺到したそうです。
今年の春節休暇は2月10日から17日までの8日間です。
冬の旅行シーズンはこれからですが、今年は全国的に旅行需要が盛り上がるのではないかといった期待が広がっています。
小売関連については、6日に発表された1月における中国小売業景気指数が50.9%となり、前月と比べ0.5ポイント上昇したことが材料視されたようです。
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