2日の上海総合指数は0.43%安、景気回復の遅れを嫌気!!
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中国株投資家の皆さん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2日(火)の上海総合指数は安寄り後、終日狭いレンジでの値動きとなりました。
終値は0.43%安の2962.28ポイントで引けました。
セクター別では、港湾海運、石炭開発、電力、石油掘削サービス、レジャー施設・旅行などが買われました。
一方、半導体部品、証券、不動産、自動車などが売られました。
2日(火)の創業板指数は1.87%安となりました。
2日(火)の上海50指数は1.46%安となりました。
先週後半は、値ごろ感、ファンドによる資金流入、来年の景気回復への期待などから上昇した上海総合指数ですが、今年最初の取引ではいきなり売られる展開となりました。
投資家が最も気にしているのは足元の景気動向ですが、昨年末に発表された12月の官製・製造業PMIは前月よりも▲0.4ポイント悪化し、49.0ポイントにとどまりました。
景気拡大・縮小の分かれ目となる50を下回るのは3か月連続です。
市場予想では前月よりも0.1ポイント回復するとみていたことから、ネガティブサプライズとなりました。
細目指数は全部で13ありますが、前月よりも改善したのは、受注残、主要原材料購入価格、生産経営活動予想の3指数だけでした。
輸入、新規受注、購買量、新規輸出受注、生産などが、前月と比べ特に大きく悪化しています。
中国物流購買聯合会の張立群・特約アナリストはこの結果について、次のようにコメントしています。
「需要不足だとする企業の比率は60.76%で先月よりも上昇しており、需要が収縮しているといった問題が突出している。
そのため、生産、購買量、製品在庫に関する指数が引き続き悪化しており、企業の生産経営活動が萎縮している。
この需要収縮が続いているといった状況について高度に重視しなければならない。
特に自律的に悪化するメカニズムの作用について注意が必要であり、マクロ経済政策による景気を調整する力の引き上げを加速すること、とりわけ政府投資を大幅に強化し、企業の生産、投資を引き上げること、できるだけ早く需要収縮が自ら加速するといった状況を逆転させること、経済を上向きにさせるための動力を奮い立たせることなどが必要だ・・・」
何時にも増して、強い言葉で提言しています。
ただ、意外なことに、2日に発表されたグローバル投資家がよく参考にする財新/S&Pグローバルによる12月の中国製造業PMIをみると50.8で、先月よりも0.1ポイント改善しています。
50越えとなっている上に昨年5月以来の高い水準を記録しています。
こちらの統計は、カバレッジが少ないのですが、中小民営企業の比率が高いといった特徴があります。
どちらかといえば規模の大きな企業、国有企業の不振が深刻だということなのかもしれません。
上昇したセクターをいくつか紹介しておきます。
興通海運(603209)がストップ高、渤海輪渡集団(603167)が6.31%高、中遠海運能源運輸(600026)が4.49%高となるなど、海運関連が買われています。
イエメンの親イラン武装組織フーシは12月31日、紅海でコンテナ船を襲撃、今後も商船攻撃を続ける姿勢を示しています。
これを受けて、コンテナ船運航の大手であるAPモラー・マースクは紅海での航行を停止すると発表しました。
海運運賃が今後、上昇するとの見通しから買われています。
安源煤業集団(600397)がストップ高、中煤新集能源(601918)が7.02%高、山西華陽集団新能(600348)が6.05%高となるなど石炭開発が買われています。
また、浙江富春江環保熱電(002479)が6.92%高、浙江浙能電力(600023)が6.29%高、安徽省皖能(000543)が5.27%高となるなど電力が買われています。
冬季に入り、発電量が増加しています。
主要燃料となる石炭に関しては、需要が拡大しそうな上に、安全管理が厳しくなるなど供給面に不安があることも加わり、石炭価格に上昇圧力がかかっています。
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