14日のハンセン指数は1.07%高、反転上昇も上値は重い!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
14日(木)のハンセン指数は高寄り後、一旦上昇したのですが、買いが一巡すると利益確定売りに押されるようになり、終値は1.07%高の1万6402.19ポイントで引けました。
14日(木)の中国企業指数は0.41%高で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
今週に入ってからのハンセン指数の動きをみると、11日場中で昨年11月10日以来の安値となる1万5972.31ポイントを付けた後、下げ止まっています。
11日のブログでも書きましたが、12月8日に中央政治局会議が開かれ、共産党としての2024年の経済運営方針が示されました。
この会議の内容を受けて、11日、12日、実際に経済運営を担当する国務院による中央経済工作会議が開かれました。
その全文が13日朝、公表されたのですが、投資家たちが、その内容をある程度評価したことで、足元の株価は下げ止まったのだとみています。
全文について漫然と読むと、こうした文章の性格から、全方位的で、総花的なだけに焦点が見えにくいのが正直な感想です。
ですが、現在の中国経済の最大の問題は不動産不況です。
多くのアナリストがその対策に注目しています。
“不動産、地方債務、中小金融機関などにおけるリスクをまとめて解決しなければならず、保障性住宅の建設、緊急性の高いものとそれほどではないものもあわせた公共インフラ設備の建設、都市部に残る開発の遅れた村のような部分の建設(三大エンジニアリング)の推進を加速させ、不動産発展の新モデルの構築を加速させる”と強調しています。
今後、関連プロジェクト案件がどんどん出てくることを期待したいところです。
もう一点、“以進促穏、先立后破”といった言葉に、多くのアナリストが注目しています。
14日の澎湃新聞では、この語句の意味について、中国社会科学院世界経済政治研究所張斌副所長の解釈が紹介されています。
「現在の中国経済は構造転換型のレベルアップ段階にあるが、新しい牽引力が十分に発揮されていない。
一旦、古いシステムを打ち壊し、新しいものを打ち立てるべきだ。
トライ&エラーで進むしかなく、中国経済はいま、耐え難いような陣痛に苛まれている。
マクロ経済政策は安定をもっとも突出した位置に置き、経済を安定させることを目標とする。
そうした状況において、政策上、新しい進歩を追求しなければならない」
少し補足して意訳しましたが、こんな感じです。
言わんとしていることはよくわかるのですが、“具体的にどうするのか”、“今までもやってきたのではないのか”といった質問を投げかけたくなるような話です。
当局は中国経済の現状については、しっかりと理解できているのでしょう。
経済システムの変更を含め、構造転換を進めなければならないのですが、不動産市場を中心に非常に難しい局面に来ていて、打開するためにこれからいろいろ試してみるといった状況なのでしょう。
どうしても、不透明感を払しょくできない点が、重要イベント通過でも株価が一気に反転上昇するような感じにはならない理由だと考えています。
15日には11月の経済統計が発表されます。
大きな改善は期待薄ですが、少しでも良いので、不動産がらみの統計が下げ止まりを見せてくれると、市場に明るさが出てくるのですが。
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