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25日の上海総合指数は0.54%安、大型連休を一週間後に控え様子見の展開!!

2023/09/25

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

25日(月)の上海総合指数は安寄り後、薄商いの中、小動きとなりました。

終値は先週末終値比0.54%安の3115.61ポイントで引けました。

セクター別では、医薬・バイオ関連などが買われました。

一方、証券、保険、不動産、レジャー施設・旅行などが売られました。

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25日(月)の創業板指数は0.40%安となりました。

25日(月)の上海50指数は0.86%安となりました。

本土市場は来週月曜日から1週間(10/2~6)、国慶節のため休場となります。

大型連休前は、換金売りが出やすい上に、積極的にリスクを取る投資家が少ないことから、小動き、あるいはやや弱含みに推移することが多いのですが、その分、連休明けには上昇するケースが多いと言われています。

今回は例年と違い、不動産市場の回復に市場の大きな注目が集まっています。

収穫の秋を表す言葉として“金九銀十(金の九月、銀の十月)”といった表現がありますが、不動産業界の繁忙期を表す言葉としてもよく使われています。

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一線都市では“認房不認貸”政策が実際に開始されており、不動産購入制限の緩和による不動産需要の回復に期待がかかります。

一方、そうした期待が不発に終わった場合の失望は大きく、投資家としては見通しのはっきりしない段階でのリスクテイクはしにくいのかもしれません。

25日のセクター別の動きをみると、金融、不動産が売られ、先週動きのあった”大型連休が書き入れ時”となるセクターに利益確定売りが出ています。

投資家はどちらかといえばリスク回避に動いています。

とはいえ、景気の状況はこれ以上の減速を当局が容認できないレベルに達しており、上海総合指数の動きを見る限り、政策による効果もあってテクニカルな面で底割れのリスクは小さくなりつつあるようにも見て取れます。

今週、調整が続くようなら、買いを意識したいところでしょう。

証券時報などの報道によれば、国有企業改革の深化を新たな政策として、一段規模を大きくしようとする動きがあるそうです。

国有資産監督管理委員会は中央系企業における戦略的新興産業の発展戦略を加速させようとしているようです。

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具体的には

・新世代移動通信、AI、バイオ技術、新材料などのキーとなる産業領域を強化する

・中央系企業として産業全体の監督管理能力を引き上げ、総合的な(パッケージ)産業支援策を打ち出し、その産業に特化したファンドを組成する

・投資を引き出す力を強化し、一方で規制を緩和する

などといったことが検討されているそうです。

ファンドが設立され、資金が投入されることになるのでしょうから、実際に実施されるとすれば、市場へのインパクトは大きいのではないかとみています。

景気を刺激するための手段はまだ、いろいろとありそうです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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