10日のハンセン指数は0.01%高、後場から持ち直す!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
10日(木)のハンセン指数は安寄り後、前場は下値を試す動きも見られましたが売りは膨らまず、後場に入ると戻り歩調となりました。
終値は0.01%高の1万9248.26ポイントで引けました。
10日(木)の中国企業指数は0.28%高で引けました。
参考として、2023年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
ハンセン指数について、5日から200日までの4本の移動平均線をみると、随分と狭い範囲内に密集しています。
一番下に位置するのは25日移動平均線であり、9日、10日とも、それよりも下で寄り付いて、場中で戻すといった展開でした。
この価格帯を外れると、外れた方にトレンドが出そうなので、気になるところです。
かろうじて、密集地帯にとどまっているといった感じもしますが、政策によるサポートがあるだけに、ここを積極的に売っていく投資家も少ないのでしょう。
米中関係について、悪材料がありました。
環球網はニューヨークタイムズの9日の記事を引用する形で、バイデン政権は、量子コンピュータ、AI、最先端半導体など、敏感な技術領域における対中投資を制限する措置を検討していると伝えています。
米国のプライベートエクイティファンド、ベンチャーキャピタルによるハイテク領域への投資を禁止し、中国においてその他の産業に投資する企業に対して関連する活動の報告を要求、政府がさらにしっかりと米中間の金融資金フローを把握できるようにするということです。
ただ、この話自体は目新しいものではありません。
実態ベースで欧米系の対中ベンチャー投資は最近、少なくなっていること、ベンチャー投資を含め本土の資本市場に厚みが出てきたことなどから、長期的な影響はともかく、短期的に影響が出るわけではないので、市場へのインパクトは大きくありませんでした。
また、半導体の輸出規制が強化される中で、米中間の取引はむしろ活発だといった報道もありました。
フィナンシャル・タイムズによれば、エヌビディアの事業に詳しい2名から聞いた話として“百度、バイトダンス、テンセント、アリババはエヌビディアに対して50億ドル規模のAIシステムに関する重要なチップの購入予約を行った”と伝えています(10日の本土系メディア“同花順”が報道)。
これらの企業は10億ドル相当、10万セットの “A800(中国の顧客向けに専用に開発した高性能GPU)”についてはすでに発注済み、40億ドル相当については2024年に購入する約束だそうです。
民主主義国家である以上、政府といえども、密接に結びついた米中民間企業の取引を引きはがすのは簡単ではありません。
好材料もありました。
文化旅行部は10日午前、旅行社に対して海外への団体旅行業務を回復させる通知(第三弾)を発表しました。
第一弾、第二弾によって既に、タイ、インドネシア、カンボジアなど60か国への団体旅行業務が復活しています。
今回は、日本、韓国、インド、ドイツ、イギリス、アメリカなど78か国が対象として新たに追加されました。
日本、韓国、米国など、旅行先として人気の高い国への団体旅行が再開されたことで、それが関連業界にとってポジティブサプライズとなりました。
中国国際航空(00753)は3.19%高、中国南方航空(01055)は3.08%高、トリップ・ドットコム(09961)は2.71%高となりました。
8日に発表された6月の貿易統計では、輸出、輸入とも、減少率が拡大しています。
9日に発表された物価統計では、PPIが下振れしており、景気回復の遅れが相変わらず懸念されます。
7日のブログにも書きましたが、7月のPMIを見る限り、7月の経済統計には多くを期待できないとみています。
しばらくは政策期待で持ち堪えるといった相場が続くと予想します。
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