たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

27日のハンセン指数は0.42%高、リバウンド継続!!

2023/04/27

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

27日(木)のハンセン指数は安寄り後、狭いレンジでの値動きが続きました。

終値は0.42%高の1万9840.28ポイントで引けました。

27日(木)の中国企業指数は0.32%高で引けました。

参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数は26日(水)、200日移動平均線に支持される形で反転しましたが、特に材料があったわけではありません。

香港市場は5月1日(月)、メーデーのため休場となります。

本土市場は5月1日(月)~3日(水)まで休場となります。

本土が長期休場となるので手掛かり材料に乏しく、27日(木)は様子見の展開となりました。

マクロ面での材料が乏しい分、足元で発表の相次いでいる1-3月期業績への注目度が高まっています。

中国平安保険(02318)は9.02%上昇(A株はストップ高)しました。

26日の大引け後、1-3月期決算を発表、経常収益は28%増、純利益は49%増となりました。

生命保険、医療保険の新契約価値はアナリストたちの予想を上回る9%増となり、収益力が高まっています。

保険外交員の月収は22%増加し7051元となりました。

この額は深セン、上海、北京といった大都市圏における平均収入と比べても高く、外交員の新規採用は難しくないでしょう。

今後、営業部隊の強化が業績を牽引するだろうと予想されます。

保険セクターでも特に生命保険事業の強いところが買われていて、新華人寿保険(01336)が5.26%高、中国人寿保険(02628)が5.14%高、中国太平保険(00966)が4.68%高、中国太平洋保険(02601)が4.58%高となりました。

一方、招商銀行(03968)は▲5.18%安(A株は▲3.52%安)となりました。

26日の大引け後、1-3月期決算を発表、経常収益は▲2%減、純利益は8%増に留まりました。

預貸スプレッドの縮小が銀行業務を圧迫、投資家のリスク回避姿勢の高まりによって手数料ビジネスが悪化したことが悪材料視されました。

決算発表において経営トップの王良・行長は“銀行にとって昨年はリスク管理が課題であったが、今年は営業収入が課題だ”と述べています。

引き続き預貸スプレッドの縮小が続きそうですが、それをボリュームの増加で補っていけるか、投資環境は改善するかどうか、リテール、富裕層ビジネスに強みのある同社にとっては気になるところです。

ただ、ほとんどの大手行の株価は上昇しています。

不動産向けの貸出、企業の設備投資需要が今後、業績を牽引しそうなので、その点では招商銀行より見通しは良さそうです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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