20日のハンセン指数は0.14%高、様子見の展開!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
20日(木)のハンセン指数はわずかに安寄りした後、終日狭いレンジでの値動きとなりました。
終値は0.14%高の2万396.97ポイントで引けました。
20日(木)の中国企業指数は0.09%高で引けました。
参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
香港ハンセン指数は売買代金が細る中で、様子見の展開となっています。
本土市場は1-3月期の実質経済成長率が予想を大きく上回った(実績4.5%、予想3.9%)ことなど、景気回復を受けて上昇しています。
細かく見ると、上海総合指数は17日(月)、1.42%高、現地時間10時に発表のあった18日(火)は0.23%高と買われた後、19日(水)は0.68%安と売られ、20日(木)も前場の段階では▲0.7%近くまで売られましたが後場に入ると戻しており、終値では▲0.09%安となっています。
短期筋の利益確定売りを吸収した感があり、相場は堅調と言ってよいでしょう。
一方、香港の投資家は中国の景気回復について、強気、弱気見通しが拮抗しているようにみえます。
経済指標について、月次ベースでもう少し詳しく調べておくと、3月の小売売上高は市場予想を2.6ポイント上回る10.6%増(1,2月は3.5%増)と好調でしたが、鉱工業生産は市場予想を▲0.8ポイント下回る3.9%増(1,2月は2.4%増)にとどまりました。
また、3月の固定資産投資の推計値は4.7%増で、1,2月期の5.5%増から鈍化しています。
3月の全国不動産開発投資の推計値は▲5.9%減で1,2月期の▲5.7%減から更に減速しています。
一方、3月末の商品不動産在庫面積は15.4%増で2月末の14.9%増と比べ伸び率が高まっています。
3月の状況をみる限り、消費は大きく回復しているのですが、期待の高い不動産は未だにマイナス圏に沈んだまま、固定資産投資も伸び悩んでいる姿が浮かび上がってきます。
ただ、全人代の決定に沿って本格的に固定資産投資が出てくるのは4-6月期以降なので、固定資産投資は大丈夫ではないかと思います。
心配なのは、不動産です。
金融面では緩和状態が続いているので、需要面での戻りが弱いのではないかと予想されます。
4月以降の状況をしっかりと確認していきたいところです。
香港の投資家の方が、本土と比べると、ファンダメンタルズに対する評価は厳しいので、そのあたりの違いもあってハンセン指数は上値が重いのかもしれません。
セクター別では不動産の下落が目立ちました。
緑地香港(00337)が▲4.41%安、碧桂園(02007)が▲3.60%安、龍湖集団(00960)が▲3.14%安、広州富力地産(02777)が▲2.99%安でした。
統計発表後に下げに転じているので、やはりセクター全体で業績見通しが悪化しているのでしょう。
新エネルギー自動車関連が売られています。
小鵬汽車(09868)が▲8.78%安、理想汽車(02015)が▲4.26%安、長城汽車(02333)が▲3.30%安でした。
テスラの足元の業績が悪かったので、電気自動車全体の見通しが悪くなったといった見方もあります。
しかし、それ以上に、電気自動車について、バイデン政権による米国メーカーに絞って補助金を出すといった決定を嫌気しているとみています。
中国製の電池がネックとなっているということで、リチウム電池メーカーも売られています。
天斉リチウム(09696)が▲6.15%安、江西カン鋒リチウム(01772)が▲3.53%安でした。
米国から輸出禁止など厳しい成長抑制政策を受けている半導体関連セクターですが、こちらは上昇しています。
SMIC(00981)は6.22%高、華虹半導体(01347)は1.35%高でした。
半導体については、内製化が加速すること、Chat GPTの成功により中国国内でAI開発競争が激化しており、それに伴い半導体需要が急増するとみられていること、景気回復により需要が底上げされるとみられていることなどから、相変わらず資金が流入しています。
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