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3日の上海総合指数は0.72%高、3連騰、底値形成か!!

2023/04/03

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

3日(月)の上海総合指数は高寄り後、出来高を伴って上昇、終値は0.72%高の3296.40ポイントで引けました。

セクター別では、半導体・部品、AI関連、メディア、不動産サービス、証券などが買われました。

一方、貴金属、医薬流通などが売られました。

3日(月)の創業板指数は1.17%高となりました。

3日(月)の上海50指数は0.14%高となりました。

上海50指数の戻りは弱いのですが、創業板指数は出来高を伴い大きく上昇しています。

個人投資家の買いが活発になることで、上海総合指数は活気づいてきました。

ストックコネクトを通じてのA株市場への資金流入をみると、28日以降、5営業日連続で純流入となっています。

しかし、3月31日、3日は上海A株単独では純流出となっています。

単純化して地合いを示せば、海外投資家は、大型株を一旦外して、中小型株を買っているということになります。

ちなみに、米国株式市場も戻り歩調となっていますが、NYダウよりも、NASDAQの方が強い動きとなっており、グロース株有利の展開となっています。

31日には官製製造業PMIが発表されましたが、結果は51.9で前月よりも0.7ポイント低かったのですが、市場コンセンサスは51.8だったので、それをわずかですが上回っています。

細目指標では、新規受注は53.6、生産は54.6と、2月と比べればそれぞれっ▲0.5ポイント、▲2.1ポイント低いのですが、それでも50を大きく超えています。

この指数は前月との景況感の比較を示すものです。

2月が良すぎたために、3月は2月を下回っただけで、足元の景気は順調に回復基調をたどっています。

セクター別では半導体・部品、AI関連が大きく買われています。

セルサイドからは中国版Chat GPT関連の開発が急速に進むといった見方を示すレポートがたくさん出てきています。

半導体・部品はAIの性能向上、需要増加に伴い、市場規模が大きく広がるといった見方です。

また、日本政府は3月31日、先端半導体の製造装置など23品目を輸出管理の規制対象に加えると発表しました。

4月29日まで意見徴収を行った後、7月から実施される見通しです。

これによって、国産化を余儀なくされるといった見通しが広がり、装置絡みの銘柄に買いが集まっています。

こうした規制は国家基金による資金導入など、支援策を強化することに繋がる可能性が高いとみられます。

証券セクターにも買いが入っています。

2022年12月期の業績は相場の悪化からどこも良くないのですが、逆にそれが株価の割安感に繋がっています。

資本市場は全面的な上場登録制に移行する見込みです。

米中関係が悪化する中で、中国にとってイノベーション企業の成長促進は重要な政策の一つです。

遠くの大相場を見越して証券セクターにも投資家の注目が集まり始めています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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