20日の上海総合指数は0.48%安、後場から売られる!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
20日(月)の上海総合指数は高寄り後、上昇したものの上値は重く、後場に入ると売りに押される展開となりました。
セクター別では、産金、ゲーム関連、半導体・部品、ホテル・レストランなどが買われました。
一方、医薬、保険、通信サービス、空港・空運などが売られました。
20日(月)の創業板指数は0.08%安となりました。
20日(月)の上海50指数は0.45%安となりました。
中国人民銀行は17日現地時間17:00、3月27日より預金準備率を0.25ポイント引き下げると発表しました。
預金準備率自体は各クラスごとに異なっています。
加重平均ベースで示すと、これまでより0.2ポイントほど下がり7.6%となります。
預金準備率とは、各金融機関が預金総額の内、中央銀行に預け入れる預金の割合なのですが、それが引き下げられるわけですから、金融機関はその分だけ貸出や資金運用に回せる資金が増えることになります。
その金額が5000億元強となるわけですが、この言わば増加した流動性が株式市場に回るような状況であれば本土株は大きく買われたのでしょう。
しかし、現在のグローバル金融市場の状況をみれば、信用収縮リスクが発生していて、いくら中国の金融市場が部分的にしか開放されてないからと言って、まったく、海外資産、ドル資産がないわけではありません。
また、大口顧客の中には輸出関連業者を中心にドル資産を持つところもあります。
他国と比べ相対的に影響が軽微なだけで、ここは中国の銀行としても、流動性に余裕を持たせておきたいところです。
国際ビジネスの事業ウェイトが小さな金融機関であっても、流動性に余裕があるからと言って、共産党の大きな金融政策、当局の監督管理、指導を無視して、金融資産で運用したり、それに繋がるような貸出を行うことはできません。
そんなわけで、A株市場に与える預金準備率引き下げの影響は小さく、また、その相場牽引効果も、ほぼ前場に限られました。
グローバルな金融不安についてですが、産金銘柄の急騰といったプラスの面もありました。
四川黄金(001337)、中潤資源(000506)、宝莫股フェン(002476)などがストップ高となりました。
中でも3月3日に上場した四川黄金(001337)は、12日連続でストップ高となりました。
当局の監督管理によってIPO価格を相対的に低く抑えられるといった制度上の問題もあって、株価は異常な値動きとなっています。
下げたセクターでは、通信サービスなど6G関連の急落が目立ちました。
中国電信(601728)が9.93%安、中国聯通(600050)が9.59%安、中国移動(600941)が9.04%安と、通信キャリアがストップ安近辺まで売り込まれていますが、特に大きな悪材料があったわけではありません。
3月に入って6G関連は投資家の注目を集めていました。
また、通信キャリアは春節直前の1月中旬あたりを起点として、強い上昇トレンドを形成していました。
後場からセクター全体に利益確定売りが出たが、そうした取引が込み合ったのでしょう。
一部のセルサイドは17日も、相変わらず、6G関連、デジタルチャイナ関連への投資を進めていますが、これらのセクターにはしばらく売り圧力がかかるかもしれません。
上海総合指数だけをみていると、下値抵抗線に支えられて値を保っている感がありますが、創業板指数は春節明け以降、一貫して売られています。
中小型株、グロース株市場の回復が待たれるところです。
両市場の売買代金は全体で先週末よりも9%ほど増え、1兆元を超えてきました。
ストックコネクトを通じた外国人取引については純流入なので、外国人売りが要因ではありません。
その分、先行きがやや心配です。
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