6日の上海総合指数は0.19%安、場中で年初来高値更新!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
6日(月)の上海総合指数は高寄り後、利益確定売りに押される展開となりました。
終値は0.19%安の3322.03ポイントで引けています。
セクター別では、ホテル・レストラン、レジャー施設・旅行、貴金属、国防軍事、6G関連などが買われました。
一方、教育、石炭、不動産、証券、銀行、鉄鋼などが売られました。
6日(月)の創業板指数は0.38%高となりました。
6日(月)の上海50指数は1.09%安となりました。
先週の上海総合指数は、前半弱かったのですが、後半買われています。
6日は終値では下げたとはいえ、場中で年初来高値を更新しています。
2月から続くボックス相場の上限を試すような動きとなっています。
先週月曜日のブログでは、米中関係の悪化、バイデン政権による中国企業への輸出規制といった制裁は、中国経済のV字回復を妨げる要因にはならないと書きました。
3月1日に発表された2月の製造業PMIは、予想を大きく上回る52.6となり、経済の急回復が改めて意識される相場となっています。
全人代が5日、開幕しました。
初日の午前中に発表された政府活動報告では、今年の経済成長目標は5%前後であると発表されました。
昨年の目標は5.5%前後でしたから、0.5ポイントほど低い目標となりました。
昨年の実績が3.0%と低く、また、ゼロコロナ政策廃止に伴う経済活動の急激な活発化や、実質的な金融緩和政策、積極財政政策の継続に加え、5年に一度の人事刷新の年に当たり、各方面から経済を刺激する政策が打ち出されるであろうとの期待から、今年の経済成長率は目標を上回る可能性が高いとみています。
昨年は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う国際物流、国際経済の混乱や、国内におけるゼロコロナ政策の徹底実施などの影響を受け、目標を2.0ポイントも下回る結果(3.0%)となりました。
政府としては、よほど特殊な事情でもない限り、2年連続で目標未達とするわけにはいきません。
また、2023年は李克強首相を頂点とする中央の行政人事が一新されることから、地方政府に対するグリップが効きにくかったのではないかとみています。
地方政府としては2022年には資金も、プロジェクトも出し惜しみし、翌年にその分を一気に吐き出した方がその後の実績評価にはプラスになるであろうからです。
そうした泥臭いことまで含めて考えると、2023年の成長率は目標を比較的簡単に達成できるのではないかと予想しています。
ちなみに、今年1月に発表されたIMFによる世界経済見通しでは、中国の成長率は5.2%としています。
ただ、投資家目線でいえば、政府活動報告や、5日午後から行われた各部長クラス、或いは企業トップによるメディア対応をみる限りでは、目新しい物色対象をつかみにくい感じではありました。
そのことが、相場の小動きに繋がったとみています。
個別セクターで見ると、ホテル・レストラン、レジャー施設・旅行あたりが買われています。
これは、政府活動報告の中で、消費の回復、拡大のための政策が強調されたことで、今後関連する具体的な政策が出てくるだろうといった期待が広がったからだとみています。
また、6G関連銘柄が買われていますが、これは工業情報化部の金壮龍部長が5日、記者団に対して、5Gに関する積極的な投資を続けていることに加え、「6Gを推進する業務グループが既に組織されており、活動を開始している。国際的な提携を強化し、6Gに関する研究開発を加速させる」などと語ったことが材料視されています。
このように個別セクターで見れば、全人代絡みの材料はあるのですが、それらが相場全体を大きく持ち上げるほど強力ではなかったということです。
ただ、全人代は13日まで続きます。
その後は各政策の緊急度、強度次第で、個別の政策期待に繋がる可能性があります。
経済指標は、7日に貿易統計、9日に物価統計、10日前後に金融統計、15日に経済統計、16日に不動産価格統計の発表が予定されています。
政策面、経済指標の面で、中国経済のV字回復シナリオが維持され、その期待が膨らみ、上海総合指数の上昇トレンドは維持されるだろうと予想しています。
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