2日のハンセン指数は0.92%安、反落!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
2日(木)のハンセン指数は安寄り後、終日狭いレンジでの値動きが続きました。
終値は0.92%安の2万429.46ポイントで引けました。
2日(木)の中国企業指数は0.83%安で引けました。
参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
先週のブログでハンセン指数は200日移動平均線辺りで下げ止まる、米中関係の悪化による中国経済への影響は軽微で中国経済のV字回復期待は揺るがない、だからハンセン指数は深押ししないだろうと予想しましたが、3月1日、2日はそんな感じの値動きとなりました。
1日の反発の直接的な材料は、現地時間9:30に発表された国家統計局、中国物流購買連合による2月の製造業PMIの結果が予想を大きく超えて回復したことです。
1月はかろうじて景気拡大、縮小の判断の分かれ目となる50を超えた程度(50.1、12月は47.0)で予想されたほど、景気の回復力は強くありませんでした。
しかし、2月は52.6で、市場予想を2.1ポイント上回りました。
新型コロナの流行が始まった直後の回復時期にあたる2020年3月の52.0ポイント(2020年2月は35.7)をも上回る急回復ぶりです。
新規受注、新規輸出受注が大きく上昇しており、それに伴い生産も大きく上昇しています。
製造業PMIは前月と比べて、景気が拡大しているかどうかを示す指数です。
今回の大幅な改善は、春節(1/21~27)の反動が出たことによる影響があります。
それに加え、ゼロコロナ政策廃止、集団免疫獲得による生産、需要の回復、昨年5月以降打ち出された総合的な経済対策の効果などが加わり、今回のような急回復となりました。
ただ、大きなポジティブサプライズがあった割には、2日のハンセン指数、上海総合指数とも、下げに転じています。
ハンセン指数については、指数先物、現物空売りの影響を受けて下げていたところにポジティブサプライズが出たので、1日は買い戻しで大幅に戻したと考えられます。
ですから、市場に資金が大きく流入しているというほどではありません。
上海市場についても、資金が大きく流入している感じではないという点では同様です。
この点について、多くの投資家が官製PMIに対する正確性を疑っているというわけではないと思います。
むしろ、景気の急回復は実際その通りで、回復が速過ぎるかもしれないことに対する懸念が生じているのではないかと思います。
新エネルギー、新エネルギー自動車にしても、半導体産業にしても、国家が積極的に進めようとしている産業発展政策は市場の予想通り、或いはそれ以上に今後、加速するだろうとみています。
問題は金融政策が緩和を保てないかもしれないリスクです。
米国では2月に入り、長期金利の上昇が目立ちます。
10年物国債利回りは昨年9月以来の4%超えとなっています。
米国ばかりか、世界中でインフレが市場の予想ほどには下がらず、金利上昇懸念がくすぶる中で、中国はどこまで金融緩和を続けられるでしょうか。
人民元対ドルレートは2月に入り人民元高方向にトレンドが出ていましたが、2月27日をピークに足元では人民元安方向に戻しています。
金融緩和が香港株式市場に与える影響は、本土市場とは異なり、直接的な影響は小さいでしょうが、景気見通しの修正を通して悪影響はあるでしょう。
手放しで製造業PMIの急回復を喜べないということです。
個別セクターでは、前日の急上昇の反動で、ハイテク関連の下げが目立ちます。
新エネルギー自動車関連では蔚来集団(09866)が▲13.17%下落しています。
3月1日大引け後に発表された2022年12月期の業績をみると、売上、利益とも市場予想に届きませんでした。
業界全体への支援策の期限到来による削減による影響を予想しかねる中での業績面でのネガティブサプライズです。
小鵬汽車(09868)も▲5.05%安と、こちらも売られていますが、2月の納車台数が前年同月比で▲3.5%減、前月比で▲15.2%減であったと発表されたことが悪材料視されました。
株価の低迷が続く新エネルギー自動車セクターですが、株価回復には少し時間がかかりそうです。
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