たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

12日のハンセン指数は0.36%高、高値圏での売り買い交錯!!

2023/01/12

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

12日(木)のハンセン指数は高寄り後、高値圏での売り買い交錯となりました。

終値は0.36%高の2万1514ポイントで引けました。

12日(木)の中国企業指数は0.01%高で引けました。

参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

本土市場では1月23日(月)から27日(金)までの5営業日が春節のため休場となります。

香港市場では本土ほど長くはないのですがそれでも、23日(月)から25日(水)までの3営業日が休場です。

中国株市場はこの時期、長い休場を控え、手控えムードが広がりやすいのですが、そうした相場環境の中でも香港ハンセン指数はしっかりとした値動きが続いています。

日本の多くのマスコミは、ゼロコロナ政策の廃止に伴う急激な感染拡大について、ネガティブな報道を続けていますが、本土主要都市では感染のピークは過ぎたとみられています。

集団免疫獲得による流行の鎮静化が近づいています。

月曜日のブログでも触れましたが、本土への帰国者、省を跨いだ里帰り客に対する制限がなくなることで、春節は大きな盛り上がりを見せるものと予想されます。

大量の人の移動により農村部への感染拡大を懸念する人もいるようですが、既に農村部でも感染拡大はピークを迎えているところが多いとみられます。

予想以上に農村への拡大は速く、春節後に農村部で感染爆発が起こるような感じにはならないとみています。

商務部、中国人民銀行は連名で11日、”外国経済貿易企業がさらに一歩進んで人民元の国境を越えての使用の拡大を指示し、貿易投資の利便性を促進させることに関する通知”を発表しました。

銀行が海外で人民元の貸し出し業務を展開することを鼓舞奨励し、対外投資、対外請負貿易企業が”一帯一路”建設に参加することを支持し、実際に需要があり、条件に符合する海外プロジェクトや企業に対して、人民元の貸出を優先させることを鼓舞奨励するなどの内容が盛り込まれています。

これまでは、新型コロナ禍で大きな被害を受けた消費関連や、投機的取引を続けていた業者への粛清によって大きなダメージを受けた不動産、国家が新産業として発展育成に力を入れている新エネルギー自動車など、内需に対する刺激策、拡大策、金融緩和が政策の中心でした。

しかし、政府は人民元の国際化を絡めて輸出関連企業に対しても支援策を打ち出し始めました。

政策は経済を拡大させる方向に大きく振れています。

欧米機関投資家はこうした大きな政策の流れを評価して中国株への投資に強気になっているとみています。

昨年11月以降の上昇局面で、香港証券取引所(00388)、平安保険(02318)、中信証券(06030)いった市場環境に敏感なところが買われ続けています。

こうした先行銘柄が崩れそうにない感じなので、春節前に大きな押し目はないように思います。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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