12日の上海総合指数は0.87%安、利益確定売りに押される!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
12日(月)の上海総合指数は安寄り後、利益確定売りに押される展開となりました。
終値は先週末比0.87%安の3179.04ポイントで引けました。
セクター別では、バイオ・医薬、ホテル・レストラン、空港・空運、半導体・部品などが買われました。
一方、不動産、貴金属、鉄鋼、EC取引関連などが売られました。
12日(月)の創業板指数は0.79%安となりました。
12日(月)の上海50指数は1.21%安となりました。
12月7日に”新型コロナ対策に関する新10か条”が発表されたことで、ゼロコロナ政策は実質的に形骸化されました。
12日はバイオ・医薬、ホテル・レストラン、空港・空運といったところが大きく買われています。
新10か条によって、陽性患者について、無症状であったり、軽症の場合には、自宅での隔離措置が認められました。
自宅で簡単にできる抗原検査で感染の有無を確認した上で、陽性であっても重症でなければ、当局に通知する必要はなく、市販の解熱剤や感冒薬を服用しておけばよいことになりました。
当然、解熱剤、感冒薬や、抵抗力を高める中薬などに対する需要は急増します。
また、外出時におけるPCR検査による陰性証明、健康コードの提示義務がなくなりました。
人流制限が大幅に緩和されたことで、航空チケット、ホテルの予約などが急増しています。
ただ、全体相場をみると、利益確定売りに押されています。
上海総合指数は200日移動平均線に沿って、調整しています。
10月31日を大底にほぼ1か月半ほど戻り相場が続いていますが、その最大の要因は新型コロナ政策の緩和です。
11月11日の”新型コロナの予防、コントロール業務をさらに一歩進んで優れたものとするための20か条の措置”と12月7日の”新型コロナ対策に関する新10か条の措置”に加え、各地方政府で試験的に行われていたゼロコロナ政策の緩和措置もあって、強い戻り相場が形成されたのですが、当局の新型コロナ対策が”感染をゼロに抑えること”から、感染放置による”集団免疫獲得” へと180%変わったことで、材料出尽くし感があります。
また、一旦冷静になって考えてみると、感染を抑えないことによる経済活動への影響が無くなると予想するのは楽観的過ぎます。
現地の様子(長春、北京など)を聞く限りでは、毒性は感冒と変わらないと言われても、やはり感染は避けたいと考える人民が多いようです。
微信などの情報によれば、町中に陽性患者がたくさんいるとする見方が多く、PCR検査も、健康コードの提示もいらないと言われても、外出しようとする人は多くないようです。
次に株価が大きく反応するとすれば、実際に景気が回復しそうだといったデータが出てきた時だと考えています。
上海総合指数はとりあえず、3100ポイント辺りまでの押し目はあるのかなとみています。
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