たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

5日の上海総合指数は1.76%高、大引で200日移動平均線を上回る!!

2022/12/05

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

5日(月)の上海総合指数は高寄り後、商いを伴って上昇、終値は先週末比1.76%高の3211.81ポイント引けました。

セクター別では、保険、証券、空港・空運、高速道路・鉄道、鉄鋼などが買われました。

一方、ホテル・レストラン、レジャー施設・旅行、医療機器などが売られました。

5日(月)の創業板指数は0.26%安となりました。

5日(月)の上海50指数は2.35%高となりました。

上海市場の売買代金は4792億元で大商い、先週末よりも3割ほど増えています。

この売買代金は”新型コロナの予防、コントロール業務をさらに一歩進んで優れたものにする二十条”の措置に関して具体的な内容が発表された11月11日以来の高い水準なのですが、上昇した理由はこの時と同じ、ゼロコロナ政策の精緻化です。

前回は文言として発表されただけでしたが、今回は具体的な措置が実行に移されたことで、市場に資金が流入しました。

週末から4日にかけて、広州市をはじめ、浙江省、山東省などの主要都市などでPCR検査、健康コードによる管理の簡素化が発表され、すぐに実行に移されたのですが、本土投資家たちの間で最も注目を集めたのは保定市の発表です。

保定市は4日、微信を通じて、”専門家:オミクロン株の毒性は非常に低く、市民は普通の感冒に用いられる薬を備えておけばよい”とする文章を発表しています。

広州医科大学党委員会の唐小平書記は”これまでの新型コロナ株では肺炎を引き起こす確率が50%以上あったが、オミクロン株では感染者の大多数が無症状あるいは軽度であり、それも上気道感染が中心である”との発言(文章)を引用しています。

この発表を受け、今後市民は自宅で抗原検査をして確認するだけで保定市に報告しなくてもよいことになりました。

感冒薬でも飲んで休んでおけば良いということです。

保定市は11月、多数の新規感染者が出たにもかかわらず、ある段階から厳しい規制を行わなくなりました。

足元では新規感染者数は大きく減少、4日は発病ベースでも、無症状ベースでも新規感染者数がゼロとなりました。

実際にゼロとなったということではなく、感染者を特定する厳しいPCR検査を行わなくなったということだと思います。

要するに、オミクロン株の毒性は低い上に保定市では集団免疫を獲得できたので、管理の必要はなくなったのです。

保定市はモデルケースとみられ、今後全国レベルで、PCR検査、健康コードの簡素化が政策の標準となるはずです。

これまで本土新規感染者数の統計を逐次示してきましたが、先週から全国的にPCR検査が簡素化されたため、統計の連続性、正確性を保証できません。

なので、今回からは書かないことにします。

新たなウイルス感染が観測されるまで、少なくとも国内では厳しい”動態清零”はもう行われないでしょうから、経済への悪影響は急速に低減するはずです。

景気敏感株でかつ、政策の出ている不動産関連や、証券、保険といった金融関連にチャンスがありそうです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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