たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

25日のハンセン指数は3.63%高、イベントを前に買い戻し!!

2022/08/25

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

25日(木)の香港市場は台風接近のため、前場は休場となりました。

後場寄りから買われ、そのまま上昇し、高値引けとなりました。

終値は3.63%高の1万9968.38ポイントで引けました。

25日(木)の中国企業指数は4.31%高で引けました。

参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

ハンセン指数、中国企業指数ともに、大きく上昇しています。

上海総合指数も0.97%ほど上昇していますが、場中、前日比でマイナスとなる局面もあり、香港の両指数ほどには強くはありません。

NYダウは上昇してはいますが、0.18%高に過ぎません。

本土関連の情報として、特に目立った買い材料はありませんでした。

売買代金は906億3000万香港ドルで、前日よりも84億9000万香港ドルほど減少しています。

半日立ち合いだから少なくて当然だといった見方もできますが、投資家サイドからいえば、立ち合い時間の長短は投資判断に影響しません。

グローバル投資家は26日のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が話す内容に注目しています。

インフレの状況をみてタイムリーに金融政策を調整するといったスタンスなので、見通しは不安定となりがちです。

要するに、金融政策の見通しは頻繁に変わりそうだということです。

とはいえ、市場は発言に反応するだろうと多くの投資家が思っている以上、イベントを前にポジションを調整しておきたいと考える投資家も多いでしょう。

ショートポジションをとっていた投資家などは、台風で前場、相場が立たないことで、焦ったことでしょう。

NY先物が上昇していたので、それで慌てて買い戻した投資家も多かったのだと思います。

24日に2.77%安となったハンセンテック指数は25日、6.01%高と大きく上昇しています。

JDドットコム(09618)が11.0%、ビリビリ(09626)が10.3%それぞれ上昇しています。

そのほか、百度(09888)、アリババ集団(09988)、美団(03690)、快手科技(01024)など、グロース銘柄が大きく買い戻されています。

米国景気が予想以上に悪ければ、インフレはある程度収まるでしょうが、供給サイドの要因が解消されない限り、高止まりしかねません。

パウエル議長の発言に一喜一憂せず、インフレ動向とその要因についてしっかりとウォッチしておきたいところです。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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