たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!! tashiro

4日の上海総合指数は0.53%高、日柄調整続く!!

2022/07/04

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中国株投資家の皆さん、こんにちは。

4日(月)の上海総合指数は安寄りしたものの、その後は戻り歩調となりました。

終値は0.53%高の33405.43ポイントで引けています。

セクター別では、農産物加工、農業、医療サービス、バイオ、電力などが買われました。

一方、半導体・部品、レジャー施設・旅行、空港・空運、ホテル・レストラン、自動車、不動産開発などが売られました。

4日(月)の創業板指数は1.90%高となりました。

4日(月)の上海50指数は0.16%高となりました。

テクニカルには、上海総合指数はここ1週間、200日移動平均線に上値を抑えられているような状況です。

新型コロナ流行後、一旦封じ込めに成功した2020年下期から現在までの日足チャートをみる限りでは、3300ポイントを超えたあたりから、上値抵抗帯があるようにも感じます。

いずれにしても、このあたりを上に抜けていくには、ある程度のエネルギーが必要だということです。

この日、新型コロナ関連で悪影響を受けるセクターが売られています。

3日における発病ベースの本土新規感染者数は41人、無症状ベースでは339人でした。

26日と比べると、発病ベースは36人、無症状ベースでは321人増えています。

安徽省で感染者が急増しています。

同省感染者数は発病ベースで29人、無症状で258人で、それぞれ全体の71%、76%を占めています。

安徽省といっても、人口では合肥、阜陽に次ぐ第3の都市である宿州に感染者は集中しています。

上海や北京といった大都市での感染拡大とは異なり、経済への影響はそれなりです。

ですから、セクターへの影響は見られても、それが相場全体に影響するほどではなかったといえそうです。

ただ、感染対策がうまくいかず、他の地域に拡大してしまうようなことが起これば話は別です。

今後の感染状況について、少し注意しておいた方がよいでしょう。

ちなみに、検査薬をはじめ医療関連は買われています。

また、半導体・部品が大きく下げています。

台湾メディアが先週伝えたところによれば、TSMCでは主要顧客であるアップル、AMD、インテルからの受注が一部減ったり、時期が後ずれしたりしているようです。

世界的にPCに対する需要が減少しています。仮想通貨価格の急落からマイニング需要が減少、その影響も大きいようです。

加えて、米国を中心にグローバルで景気減速の影響も出ているのではないかと思います。

上昇セクターでは農産物加工が大きく上げています。

具体的には豚肉価格が急騰し始めていて、それで関連銘柄が買われています。

上半期が終わったところで、これから下半期に向けて、政策の調整が行われます。

足元の景況観が悪い方が政策の強度が上がります。

市場に対しては、その方がポジティブではないかとみています。

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プロフィール

たしろ・なおき
田代尚機

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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