19日のハンセン指数は2.54%安、本土要因が下支え!!
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中国株投資家のみなさん、こんにちは。
19日(木)のハンセン指数は大きく安寄りした後、売り買い交錯となりました。
終値は2.54%安の2万120.68ポイントで引けました。
19日(木)の中国企業指数は2.68%安で引けました。
参考として、2022年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
18日のNYダウ指数は▲3.56%安、NASDAQ総合指数は▲4.72%安でした。
これでは寄り付きから大きく売られても仕方がありません。
特にハイテク関連が大きく売られています。
GAFAMといった米国を代表するグロース銘柄の下げがきつかったこともありますが、それ以上に前日の引け後に発表されたテンセントの1-3月期決算が悪かったことが厳しい下げを誘引したと考えています。
決算内容についてですが、売上高は横ばい、純利益は51%減益となりました。
売上構成比で13%を占めるネット広告が18%減収と厳しく、54%を占めるゲーム関連収入などの付加価値サービスは横ばいと振るいません。
32%を占める金融ハイテク・企業サービスが10%増収となり、なんとか下支えしたのですが、伸び率自体はこれまでと比べて鈍化しています。
レジャー、旅行や小売関連の顧客が新型コロナの影響で広告を控えたといった一時的な影響もありますが、主力のゲーム絡みの付加価値サービスの成長が落ちてきているといった構造的な要因もあるように思います。
それは当局が青少年保護の観点からゲーム業界に規制をかけていることもありますが、ゲーム需要が最も伸びる時期を過ぎていることに起因していると思います。
コスト面では、広告にしろ、ゲームにしろ、当局の規制強化への対応に加え、競争激化がコストアップにつながっています。
いろいろな業界に広く薄く積極的な投資をしていますが、ゆくゆくは日本のソフトバンクのような事業形態に移行していくのではないかと思います。
現在はビジネスモデルの移行期であり、もう少し苦しい状況が続くかもしれません。
中国ハイテク全般に関しても、既存のネット系は成長が鈍化するのではないかといった思惑が働いたことで、ハイテクの下げがきつかったのではないかと考えています。
上海総合指数はハンセン指数同様、寄り付きから大きく売られたのですが、その後は資金が流入、日足は大きめの陽線を付け、0.36%高で引けています。
新型コロナ禍が収束に向かっていることや、それに伴って政策発動が目立ち始めたことで、投資家心理は回復に向かっています。
本土投資家の香港市場への資金純流入は53億2800万元と高い水準となっていて、これが一定の買い支え要因となっています。
はっきりとした下落トレンドを形成しているNASDAQや、安値を切ってきているNYダウとは違い、ハンセン指数は下げたとはいえ、まだリバウンド基調を維持しています。
上海総合指数が本格的な上昇トレンドを形成するようになる方が先ですが、ハンセン指数も今後、上昇トレンド形成となる可能性はあるだろうとみています。
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