16日の上海総合指数は0.34%安、上海市のコロナ禍、鎮静化で下げ渋る!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
16日(月)の上海総合指数は高寄り後、終日売りに押される展開となりました。
終値は0.34%安の3073.75ポイントで引けました。
不動産、EC取引、レジャー施設・旅行、港湾・水運、小売りなどが買われました。
一方、自動車、医療機器、バイオ、証券などが売られました。
16日(月)の創業板指数は1.14%安となりました。
16日(月)の上海50指数は1.01%安となりました。
16日の上海総合指数が寄付天井となったのは現地時間10:00に発表された4月の経済統計が厳しい結果だったからだとみています。
4月の工業生産は前月と比べ7.9ポイント低く、市場予想よりも3.3ポイント低い▲2.9%減となりました。
生産量をみると、自動車が▲43.5%減、セメントが▲18.9%減、原油加工が▲10.5%減と二桁の減少です。
そのほか、鋼材は▲5.8%減、発電は▲4.3%減と幅広いセクターで生産は落ち込んでいます。
一方、固定資産投資(累計)は前月(累計)と比べ2.5ポイント低い+6.8%増でした。
月次の発表データはないのですが、累計の金額と伸び率から推計すると、前月と比べて7.5ポイント低い+1.8%増となります。
不動産投資(累計)は前月(累計)と比べ3.4ポイント低い▲2.7%減でした。
固定資産投資と同様に推計すると10.8ポイント低い▲10.1%減で、大きく落ち込んでいます。
小売売上高はもっと厳しく、前月と比べ7.6ポイント低く、市場予想よりも5ポイント低い▲11.1%減でした。
自動車セクターが大きく売られていますが、これだけ生産の落ち込みが顕著なのでは仕方がないでしょう。
一方、不動産については、不動産投資の落ち込みが顕著であったにもかかわらず上昇していますが、こちらには材料がありました。
中国人民銀行、銀行業保険監督管理員会は15日、1件目住宅の購入の際、住宅ローンに適用される最低金利について、最優遇貸出金利よりも20BP低くすると発表しました。
現在の5年以上の最優遇貸出金利は4.4%なので、今後は4.2%の固定金利で多くの消費者が住宅ローンを借りられることになります。
券商中国によれば、50万元を元利均等払いで30年間借りた場合、毎月の返済額は60元、30年間で利息は2万元ほど節約できるそうです。
実質的な効果がどの程度あるかはともかく、当局が明確に不動産需要を刺激し始めたことに大きな意味があります。
この日、いわゆる新型コロナ禍で大きなダメージを受けるセクターが買われていますが、足元で新型コロナ患者数が劇的に減少しています。
5月15日時点における発病ベースの本土新規感染者数は140人、症状の出ていない感染者数は1,019人となりました。
5月11日と比べると、発病ベースでは82人、症状が出ていない陽性者数は611人それぞれ減少しています。
ちなみに、ピークとなった4月15日には前者は3,867人、後者は20,813人でした。
上海市の宋明副市長は16日、新型コロナ防止コントロールに関する記者会見において、「上海市16区の内、15区で感染者数はゼロとなっており、ロックダウンされている区の総人口は100万人以内に減少した」と発表しています。
今後は、3つの段階を踏んで正常化させるそうで、6月1日から6月中下旬にかけて、全面的に正常化させる計画を公表しています。
これから気候が夏に向かうことを考えると6月には全国的に新型コロナ禍は収束に至るとみてよさそうです。
下期に入れば、景気の急回復が期待できそうな感じとなってきました。
こうした期待感が上海総合指数の下げ渋りに繋がったとみています。
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