9日の上海総合指数は0.09%高、相場は膠着状態!!
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中国株投資家の皆さん、こんにちは。
9日(月)の上海総合指数は安寄り後、売り買い交錯となりました。
大引けにかけて戻したことで、終値は0.09%高の3004.14ポイントで引けました。
製紙、建設、建材、種苗林業、不動産開発、化学製薬などが買われました。
一方、空港・港湾、石炭、自動車、銀行などが売られました。
9日(月)の創業板指数は0.75%安となりました。
9日(月)の上海50指数は0.91%安となりました。
上海総合指数はリバウンドから一転、先週末は▲2.16%下落しました。
9日は何とか下げ止まりましたが、出来高は細っています。
多くの投資家が”身動きできないでいる”といった感じです。
5月5日に開催された中央政治局常務委員会の内容が投資家のマインドを大きく悪化させています。
会議のテーマは新型コロナに関する対策で、”新型コロナに対する防御コントロールの方針は、共産党の性質や教義によって決定される”と指摘しています。
防御コントロールの手を緩めてしまうと大量の重病患者、病死者を出してしまうので、”1ミリも動揺することなく「動態的に完全なゼロ」といった総体方針を堅持する”と強調しています。
共産党中央政治局がこうした方針を発表した以上、何があっても”ゼロコロナ対策”は揺るぎません。
夏休み中に行われるであろう北戴河会議で多少の修正はあるかもしれませんが、秋に行われるだろう全国共産党大会まではこの方針が維持されると見た方がよいでしょう。
ゼロコロナ対策は政治化しています。
それにしても、”なぜここまでやるのか”がわかりません。
知人夫婦が北京市朝陽区に住んでいますが、彼らの住むマンションで1家3人が陽性となりました。
その家族の住む棟(単元)の一か所しかない出入り口は鉄の板で閉鎖されたそうです。
長春市寛城区に住む知人も3月ですが、別棟の住人世帯に陽性患者が出たのですが、その世帯の上下階の住民すべてが隔離のために連れ去られたそうです。
適宜、自在に対策を打ち出す、柔軟すぎる共産党が、政治的にここまでやる以上、新型コロナは中国にとって本当に危険なのかもしれません。
8日時点の発病ベースの本土新規感染者数は401人でした。
4日前と比べると41人ほど増えています。
中央からの強い指導がある以上、たとえ一人でも感染者が出ている地域では今後、厳しい対策が取られることになります。
感染力がここまで強まってしまった以上、どんなに厳しい対策を打ち出したとしても、ゼロにするのはほぼ不可能でしょう。
秋の全国共産党大会が終わるまでは、ゼロコロナ対策は続くということです。
投資家にとって救いもあります。
厳しいゼロコロナ対策を続ける中でも共産党は5.5%前後の成長目標を降ろしていません。
4月29日に開かれた中央政治局会議でその点が確認されたばかりです。
中国は今後、厳しいゼロコロナ対策を実施した上で、足元の状況からすれば随分と高い成長を目指すことになります。
夏場に入り、感染状況が落ち着いた時点で、即効性の高いインフラ投資、あるいは不動産開発投資を加速させ、リベンジ消費を一気に解放させるなどの対策が期待されます。
外需はどうでしょうか。
4月の輸出は3.9%増で、前月から10.8ポイント悪化しています。
輸入は0.0%増で前月よりも0.1ポイント改善しています。
輸出増値税の還付のような輸出振興が行われるかもしれませんが、政策の中心はやはり内需拡大だと思います。
輸出の鈍化は避けられないと考えます。
本土市場は政策期待が支える状態が続くとみています。
9日は建設、建材関連が上昇していますが、これは農村地域の都市化建設に関する政策が発表されたことに反応したのだと思います。
農村地域ではコロナ感染はほぼ皆無です。
農村絡みの政策は比較的実行し易いでしょう。
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