介入額、627億ドル。
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財務省が、4月26日から5月29日までの、”外国為替平衡操作の実施状況。”なる物を昨日金曜日の午後7時に公表した。
簡単に言うと、今迄介入した事はノーコメントと言って来た財務省が、4月26日から5月29日までに行った為替介入額である9兆7885億円を公にしたのである。
介入した事実と凡その額は日銀が公表する当座預金残高推移を見て推測出来たが、公表された数字は市場が推測した額よりもやや多い気がする。
この額を大半を介入したであろう156円で割ってみると627億ドルとなり、これは1ヶ月の円買い介入額としては過去最大となった。
何故ひと月後には公表する介入の事実を,ノーコメントとして隠したがるのかは分からないが、”やったか,やらなかったか?”と市場が疑心暗鬼になることを目的としているのだろうが、余りにも見え見えで滑稽でさえある。
介入に関しては色々な意見が有り、結局157円台に戻ったんだから効果は無かったと言う意見が有るが、そんな事はない。
介入が無ければ,今頃は170円台に行っていたかも知れない。
そもそも介入に使った原資は以前の100円以下でドル買い&円売り介入で溜め込んだドルであり、壮絶な国家による60円抜きである!
天晴れである!
今回627億ドル使ったが,現在の我が国の外貨準備は凡そ1兆3000億ドル有り、その内直ぐにでも使える海外の中央銀行や国際決済銀行(BIS.)に預けている額は凡そ1600億ドルで、今回の介入で凡そ40%使った事になるが、介入の原資に関しては余り心配する必要は無い。
いざとなれば凡そ1兆ドルの債券を売れば良いし、その前にニューヨークFRB.との通貨スワップが有って、頼めば何時でもドルを融通してくれる仕組みになっている。
因みに日米間では引き出し限度額が無制限、有効期限が無期限の通貨スワップ協定を結んでおり、一言で言えば我が国のドル売り介入の原資には事欠かないと言えるのだ。
介入事実を公表し、もう隠す必要が無くなった今、さあどうする神田財務官!
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