意外な反応。
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18日~19日に開催された政策決定会合で日銀がマイナス金利を解除し、17年ぶりとなる利上げを行なった。
日経新聞は号外を出す程の騒ぎ様だが,市場の反応は極めて興味深いものであった。
通常中央銀行が利上げをすると、金利上昇(債券安),株安,そして通貨高で反応するが、何と昨日は全く逆の反応を示して、意外な展開となった。
月曜日と火曜日の終値ベースで比べると、10年債利回り=-0.030%(0.755%から0.725%),日経平均=+263円(39,740円から40,003円),そしてドル円相場は+1.70円(149.16から150.86へのドル高&円安。)となり、春分の日で東京市場が休場の中,ドル円相場は益々値を上げて151.50を超えて取引されている。
どうしてこの様な意外な動きを見せたかと言うと、決定会合前に日銀が様々の方法で今回の決定をリークして来たことにより,決定がほぼ織り込みであったことと、市場が好むBuy on rumor, sell on fact.(噂で円を買って、決定後に売る。)と言う現象が起きたことであろう。
次に注目すべきは、昨日から始まったアメリカの政策決定会合とも言えるFOMC.(公開市場委員会)で、市場が期待する6月からの利下げに対してどう言う議論が為されるかであろう。
先週発表になった米3月の消費者物価指数と卸売物価指数が共に市場予想を上回る上昇を見せて、早期の利下げ期待が後退した。
FOMC.でそれが強調されると更に米長期金利が上昇してドル円相場もつれ高になる可能性が高い。
明日のゴールデン アワー セミナーの時間にはFOMC.での決定及びパウエルFRB.議長の記者会見内容が明らかになっているので、もっと突っ込んだ話を致しましょう。
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