ドル円相場の行方。
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新年が明けて、早10日が経った。
元日に能登半島を襲った地震の被害が毎日の様に報道されてお気の毒で仕方ない。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りすると共に、皆さんが早く正常の生活に戻れることを祈念致します。
為替市場が始まって1週間足らずの間に、ドル・円は安値140.80、高値145.96と言う値幅5円16銭の大相場を演じた。
日経新聞が毎土曜日に発行している日経ヴェリタスが毎年末に多数のエコノミストやアナリストから翌年の株価とドル・円相場の行方をアンケート形式で訊いて、それを公表している。
今年は65名が参加した。
ドル・円の最高値を予想した人は166.00であったが、65名の高値の平均値は149.14であった。
圧倒的多数の32名が1月に高値を見るとしている。
最安値を予想した人は116.50であったが、65名の安値の平均値は131.10であった。
その内の圧倒的多数の37名が12月に安値を見るとしている。
これを纏めてみると
-大多数がドル高&円安のピークが1月に起き、徐々にドル安&円高が起きて12月に底を打つと見る。
-安値と高値の平均値を見ると131.10~149.14となり、大雑把に言うと今年は130円から150円のレンジとなると見る。
たった1週間の間に既に146円近くまでドルが上昇したが、個人的にはドル高のピークは皆さんの予想からは少しずれ込んでFRB.と日銀の政策変更がもう少しはっきりとする春以降になるのではなかろうかと考えている。
自嘲を込めて言うと、年初の相場占いは中々当たらないものだ。
筆者は昨年も年初から米国経済に弱気になり過ぎて米国長期金利とドルの上昇を読めずにいて、苦労した。
日米金融当局が実際に政策変更(FRB.の利下げと日銀のゼロ金利政策から脱却)を行うまでは凡そ5.5%の金利差が存在して、ドル・ロングであればプラスのスワップ・ポイントを享受することが出来、逆にドル・ショートであればスワップ・ポイントを支払わなければならない。
3ヶ月ドル・ショートのポジションを保持すると、145円×5.5%×3ヶ月≒2円のコストが掛かり、これは結構大きい。
ショートにするタイミングを間違えると、イライラする日が続かも知れない。
FRB.と日銀の政策変更がもう少しはっきりとする春まではレンジ・トレーディング(決め打ちの長期ポジションを持たないで、弾力的にトレードする。)として、春以降にドル・ショートに転じても良いのではないのかと思っている。
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