利上げ停止。
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アメリカの中央銀行であるFRB.(Federal Reserve Bank.)が火曜日から水曜日に掛けて金融政策を決定するFOMC.(公開市場員会)を開催し、昨年3月から1年以上に渡って引き上げて来た政策金利(Fed Fund Rate.)の水準を5.00%‾5.25%に留めた。
引き上げを始めた時点ではF.F.Rate.は0.00%‾0.25%であったから1年で丁度5.0%引き上げたことになる。
ここ数日139円~140円で小動きだったドル・円相場は引上げ停止を受けて一時139.29迄値を下げたが、FOMC.の議論で、今回は多数決で引上げ停止を決めたがFOMC.メンバーの多くが年内にあと2回の利上げが必要だと主張し、早ければ7月の再利上げも有
り得ると伝えられるとドル買いが台頭してニューヨーク市場では140円台を回復して引けた。
東京市場では日経平均株価が今日も200円以上も続騰して33,720円台となり、リスク・オン(投資家がリスクを取ることを好み、円が売られる傾向がある。)となってドル買い&円売りが台頭してお昼頃には141円台まで上伸した。
筆者は利上げによる負の影響でこれからのアメリカ経済後退は必至とみて金利低下=ドル下落と見ていたが、FRB.が再利上げを考えているのであれば、それは少し先になりそうである。
日本では今日から明日に掛けて日銀が政策決定会合を開催するが、こちらも政策変更は無いと市場は見る。
世界中の中央銀行がインフレ高進を警戒して利上げを行い、今度はそろそろ景気後退を恐れて利上げ停止、そして利下げを考える中、我が日銀は2016年1月に0%から-0.1%に利下げして以来、ずっとマイナス金利政策を維持している。
“我が国の物価が安定的に2%を超えるまでは利上げを行わない。”と言い続け、現在上昇している消費者物価指数(CPI.)は今年の年末から来年に掛けて再び下げに転じて来年度の見通しを1.7%としているが、ノー天気としか言い様がない。
個人的な話で恐縮であるが、筆者は毎朝野菜ジュースとアロエ入りのヨーグルトを摂る事を習慣としている。
先日家内が買い物から帰るなり“酷い!今日から突然野菜ジュースが133円から193円に、ヨーグルトが143円から173円になった!”と素っ頓狂な声を上げた。
野菜ジュースの193円、ヨーグルトの173円がそんなに騒ぐ程高いのかよく分からないが、確かに各々45%と20%の値上げは酷いと思う。
6月から多くの食料品や電気料金の値上げが始まるとは知っていたが、こんなに高い割合になるとは知らなかった。
4月に退院された黒田前総裁も、“買い物は家内に任せているので(日々の物価動向に関しては)よく分からない。”と仰ったが、植田新総裁にも一度ご自分でスーパーで買い物をされることをお勧めする。
そして自分で物価上昇を肌で感じて欲しいものだ。
一度これだけの割合で上がった物価がそうすんなりと値下げになるとは考えられない。
それでも未だ“2023年後半から2024年に掛けて物価は下落する。”と日銀は本気で思っているのであろうか?
FRB.が一旦休止後再利上げを行い、無策の日銀が何もしないのであれば、ドル・円は中々下がり難い。
ドル・ベア(ドルにとって弱気派)の筆者の我慢は続く….
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