ドル円相場が134.55まで上昇。
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115円台から一気に131円まで上昇し、その後126円台まで急落したドル・円相場が再び騰勢を強め、今朝の東京市場で高値134.55を示現した。
つい10日前の126円台は何だったんだろう?
(年初からのドル・円相場・週足・ローソク足・チャート。)
ドル・円相場は米国10年債利回りの動きと強い相関関係が有り、115円台の頃は米国10年債利回りは1.7%であったがその後どんどん利回りが上昇して131円台を付けた時は3.2%まで上昇した。
その後利回りが2.7%まで下落した時にドル・円相場も追随し、その時に戻り安値の126円台を付けたが、昨晩のニューヨーク市場で再び3%台を付けてドル・円相場も凡そ20年ぶりとなる134円台となったのである。
その他通貨に対するクロス・ベースでも円安が進み、再び円売り一色となったがこの背景には金利差拡大がある。
日銀は頑なにゼロ金利政策を続け、黒田日銀政策は”更なる金融緩和も辞さない。”と世界の時流とは全く逆の政策を遂行し、FRB.は3月の0.25%、5月の0.5%の大幅利上げの後今月も0.5%、そして来月も更に0.5%の利上げを行うことが確実視されている。
英国、カナダ、オーストラリアに続いて欧州も利上げに踏み切ると思われ、益々各国との金利差は拡大傾向にある。
4月の我が国の貿易収支は6884億円の赤字で、円安と資源価格高騰により益々その赤字は拡大するものと思われる。
金利差拡大や国際収支などのファンダメンタルズ悪化を見ると、どうも円を買う気にはなれない。
レベルは分からないが、意外や意外の大円安になる可能性も捨て切れなくなってきた。
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