ドル・円相場の下落。
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ドル・円相場の下落が止まらず、金曜日には安値133.62まで下落した。
10月21日に付けた高値151.94からひと月半で実に18円32銭の暴落を演じた。
この大きな下げの理由は簡単である。
多くの人が日米金利差拡大と我が国の国際収支に代表されるファンダメンタルズの悪化を見て、円売りが進むと思ってどんどんドル買い&円売りをすすめ、市場がドルのロング(ドルの買い持ち)に嵌ってしまい、ドルの下落に伴って損切りのドル売りを余儀なくされ、下がるから売る、売るから下がると言う負の連鎖が起きた。
投機の代表とされるシカゴ・IMM.は依然として大きな円のショート(ドルのロング)を持ち、我が国個人投資家も多少減ったとはいえそこそこのドルのロングのポジションを保有する。
先週金曜日に発表になった11月の米国雇用統計の数字は市場予想を大きく上回る好数字となり、一時136円近くまで戻したが直ぐに134円台まで下落した。
ドルが上がれば売りたい人がわんさか居た為に、”待ってました。”とばかりのドル売りが出た。
此処からは難しい、いや此処からも難しい。
来週のFOMC.で0.5%の利上げはほぼ決まっており、短期的には更に日米金利差が拡大するからドルを買っても良い気がするが、上にはドルを売りたい人が手ぐすね引いて待っている。
かと言って18円も下げたドルを更に売り込むには相当な勇気が要る。
12月に入るとクリスマスや年末を控えて市場参加者数が減り、必然的に市場の流動性も減る。
流動性の減少はボラティリティ(変動率)の増加を意味し、思わぬ動きに翻弄されることが多い。
個人的にはドル・ロングのポジションが解消されるまでドルの下落は続き、来週のFOMC.での利上げを受けてその後は多少ドルが戻すのかなと思うのだが、こういう時は往々にして市場は思惑通りには動かない。
下手をすると高値で買って、安値で売ると言うトレードをやってしまう。
暫く大人しくしておいて、もし”ここぞ!”と言う時が来たと判断したらおっとり刀で出動しても遅くはあるまい。
皆さんも、どうぞお気を付け遊ばせ。
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