世界株安。
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世界的にインフレ懸念が台頭して株価が下がっている。
特にニューヨーク株式市場の3指数の下げが酷く、年初からダウが15%、ナスダックが28%、そしてS&P.が19%の大下げとなっている。
最大の原因はアメリカの中央銀行とも言えるFRB.(連邦準備委員会)の金融引き締めである。
3月の0.25%の利上げに続いて今月は0.5%の大幅利上げに踏み切り、6月と7月にも各々0.5%ずつの利上げとバランス・シートを縮小するQT.の開始が予想されている。
金利が上がり、バランス・シートが縮小されると投資家の手元の流動性が減少するので株などのリスク・アセットが売られる傾向にあり、株価は下がる。
仮想通貨も下がるであろう。
株価が下がるとリスク・オフ(投資家が既存の債権の縮小を計り、新規投資を控える。)となり、再び株が売られると言う負のスパイルに陥る。
3月中旬までは株価下落とウクライナ情勢悪化によるリスク・オフでドルと円の両方が買われて115円前後でのレンジ取引が続いていたが、米金利上昇が引き金となって突然リスク・オフ下でのドル買い&円売りに市場のセンチメントが変わり、131.25迄急激なドル高&円安が進んだが、此処にきて今度はリスク・オフ下でのドル売り&円高となってユーロやポンドが上昇し、昨日ドル・円が127.03まで下落した。
市場は移り気と言うが、まあ難しいですな。
日米金利差拡大による中期的なドル高&円安のシナリオは変わらないと思うが、短期的には”皆が買った”ドルが売られて下への調整が有っても不思議ではない。
上手く立ち回りましょう。
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